紫光丸 迫力の大型パーツと箱3面画で圧倒的な存在感

リアペイントは「鍾馗様と龍」を描いた力強い作品。名匠すずき工芸ならではのタッチで、伝統的なモチーフを活写している。

       


シャンパンゴールドのキャブとすずき工芸のペイントで覆い尽くされた箱が、抜きんでたインパクトを放つ注目車の登場だ。惜しげもなく投入された大型ステンレスパーツは、すべてプラティアが手がけたワンオフ品。まず最初に目に飛び込んでくるのは、7段ハチ巻きマーカーを採用した巨大なシートキャリアだ。破格のサイズはもちろん、ディテールデザインの発想力と加工技術の高さを駆使して一級品の出来映えを見せ付ける。

キャブのトップパートにもオリジナリティが満載だ。バイザーは天板下部に4列の電飾ボックスを配置した斬新さが注目度抜群。さらにミラーステーやミミを電飾ボックス化することで、ナイトシーンでは全方位に光を放つ強力ウエポンに仕上げている。まさにニックネームのごとく紫の光に包まれるという絶妙な演出だ。

そしてキャブボトムには巨大なラッセル戻しバンパーが据え付けられる。シャープなデザインが見応え満点で、サイドスリットやナンバーボックスサイドに抜きデザインを採用し、ディテールの秀逸さにおいても見逃せない逸品。トップパートに勝るとも劣らない見どころとなっている。

一方の荷台周りでは、名匠すずき工芸の迫力あるペイントがとにかく目立つ。「風神&雷神」、「龍と鍾馗様」という伝統的なモチーフがクルマ全体に風格を漂わせる見事な仕上がりで、箱上の巨大ロケットと相まって、このクルマのアート指数をより一層グレードアップさせている。 迫力、美しさ、ナイトシーンとアート車ならではの魅力を満載して、ファンの心を揺さぶらずには置かない1台。アートのメッカである北関東に、また注目のクルマが登場した。

【写真6点】デザインの発想力と加工技術の高さで一級品の出来映えを。

カミオン2008年9月号トップアートをもとに再構成

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