黒龍丸 ハンドメイドパーツを織り交ぜて個性に磨きをかけたレトロな1台

リア観音扉、バンパーともにウロコステンレスで固めたリアビュー。3連テールをフィーチャーしたオーソドックスな構成が、かえって'80年代仕事車アートをほうふつとさせる。

       


これまでもっぱら自作でアートを楽しんできた。この黒龍丸もハンドメイドパーツを織り交ぜ、個性たっぷりに飾り上げた。同時にベース車が生産された時代をほうふつさせるアートスタイルも積極的に導入。’80年代後半の古き良きアートを思わせる姿を披露している。

そんな懐かしさを感じさせるキーポイントとなっているのがフロントマスク。フロントパネルには弁当箱アンドンとバスマークを配置し、さらに手すりアートでデコレート。その下部には鏡面ステンレスの板の上に横長のアンドンを設置する。左右のコーナー部分にはギガ用のメッキベンチレーターを配置し、個性的なマスクに磨きをかけている。SDグリル&エルフ用ライトとも相まって、懐かしくも個性あふれる仕上がりだ。

そして、ウロコステンレスで作られたキャデラックバンパー&バイザーが、さらにノスタルジックなムードを盛り上げる。リア観音扉&リアバンパーもウロコステンレスで作られており、クルマ全体を通して’80年代を感じさせる。 また、鳥カゴ型シートキャリア、ミラーステー、キャブハシゴなど、自らが手腕を振るったハンドメイドパーツの数々も見逃せない。どのパーツも’80年代を意識したスタイルが踏襲され、個性を持ちながらもクルマの雰囲気に自然に溶け込む秀作パーツぞろいだ。 フルメッキにあえて塗装したドアやメッキ仕上げのフロントフェンダーなど、ディテールにも見どころの多い黒龍丸。アートを楽しむ姿勢が、クルマからにじみ出ているような1台だ。

【写真6点】’80年代後半の古き良きアート。

カミオン2010年9月号トップアートをもとに再構成

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