のどか姫 繊細かつ華麗なトップパートが魅力倍増の秀作ダンプが降臨

2段マーカーと横長アンドンを設置したプロテクトップは、サイドにも大型アンドンを装備。実用性と飾りの要素を兼ね備えたハシゴは抜き加工やLEDを駆使し、高い完成度を見せる。

       


姫トラッカーがドライブするスーパーグレートは、ブラック&レッドのボディカラーにステンレスのシルバーがよく映えるアート・ダンプ。カラーパネルをホワイト、マーカー類をクリアに統一したことでコントラストが一層強調され、存在感あふれるクルマに仕上がっている。 美しい輝きを放つステンレスパーツは、どれも独創的なデザインが施されたワンオフパーツばかり。

なかでも、トップパートを構成する平型バイザーとミラーステーは特に注目すべきパーツだ。バイザーは平型タイプを採用。上段はLEDとカラーパネルをコンビネーションし、下段にはLEDとパンチングステンレスを装備する。ミミには丸リングを組み合わせて、繊細さとソフトな雰囲気を好演出している。ミラーステーは角おこしパイプ4本仕様の3Dタイプ。中央部に菱抜き、両サイドには菱形棒チップをあしらうことで、よりデザイン性の高いパーツに仕上がっている。

一方、ボトムエンドには直線的なデザインが力強さを感じさせる舟型バンパーが鎮座する。張り出し量、厚みともにたっぷりとられ、フロントマスクの迫力倍増に成功している。 また、ダンプならではのボリューミーなサイドバンパーも個性的デザインがインパクトを放つ秀作。額縁状の縞板や2段マーカーを3列で配置するなど、ディテールまで考え抜かれた秀逸な仕上がりが見応え十二分だ。計20発のバステールをズラリと並べたリアビューとともに、このクルマのアイデンティティを強烈にアピールするアートポイントとなっている。 優れたカラーバランスとオリジナリティ満点のパーツで魅せる美麗にして豪快なこの秀作ダンプは、関西のアートシーンに新風を吹き込む期待のニューカマーだ。

【写真5点】姫トラッカーが作るデコトラ。

カミオン2010年6月号トップアートをもとに再構成

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