日野プロフィアテラヴィ×三菱ふそうスーパーグレート 大型キャリアトレーラでしのぎを削る!

競演、共演、協演、饗宴……。「アートが絆のすてきなライバル対決! ザ・ライバルバトル」コーナー。2009年10月号では、トレーラキャリアカーが揃い踏み!

       

トレーラタイプのキャリアカーが共通項の兄弟分!

兵庫県在住の中西丸さんと埼玉県在住の咲姫丸さんは、ともに乗用車を運搬する大型キャリアトレーラに乗っている。今から5年ほど前に乗用車のオークション会場で会話をして以来、親交を深めてきた。

「そのころボクはまだ少ししか飾ってませんでしたが、中西丸さんのクルマをみて衝撃を受けました。大型のキャリアトレーラであんなにカッコよく飾ってる人はいませんから。それ以来、中西丸さんはぼくの兄さんです(笑)。飾りに一気にのめり込みました」。

一方「『バンパーを作りたいんだけど』とか、『ケツを作ったからみてほしい』とか、咲姫丸ちゃんがことあるごとに相談してくるのは、飾りに熱心な証拠。だから、こっちもつい真剣にアドバイスをしちゃうんだ。『咲姫丸ちゃんのは下品だよ。オレみたいに上品にしなくっちゃ!』って(笑)。でも正直、ここまで飾り上げてきたのはスゴイことだよ」。

今はアート仲間としてだけではなく、仕事での取り引きもあるというご両人。

「中西丸さんは日曜の夜に福岡で積んで、翌日の午前中に関東に届けるといった強行軍もやってくれるんですよ。しかも前日の発注日にはまだ地元の兵庫にいるんですよ(笑)。キャリアカー業界で今までだれもできなかったラインを涼しげな顔でこなしちゃう。わずか4年3か月で100万km走破を達成した実績はダテじゃないですね。本当に助かってます!」。

それに対して「今でも1運行で4000kmくらいは走るかな。キャリアカーは頭も使う難しい仕事だけど、お互いにがんばろう!」。

豪快な飾りっぷりを披露するふたりの愛車に、目を丸くしている同業者も少なくないはずだ。




完成度の高いアートが際立つ秀作トレーラ!

中西丸は、スーパーアート系の飾りを得意とする実力店、エンドラストが製作したパーツを中心に、全身を豪華に飾り上げた気鋭車だ。

キャブボトムには、両脇やナンバーボックス内にスリットを施した舟型バンパーを装着。ナンバーボックス下側に並べた4連の丸型筒出しステンレスも注目ポイントだ。また、キャブトップを彩る平型バイザーも、角パイプで格子状のデザインを組み合わせた独創性あふれる逸品。

ルーフ上に搭載した赤色回転灯と相まって、オリジナリティに富んだスタイルをアピールしている。各所に配した「白地+黒文字」の名文句アンドンはもちろん、各種メタリック系パーツと白いキャブカラーのコントラストも大きなみどころだ。キャブ後方のボトムエリアには、3段風のサイドバンパーを装着。段間に並べた赤いLEDも功を奏し、ナイトシーンでも魅力的なビジュアルを披露している。




独創的なモダンデザインで勝負する先鋭車!

クルマ系のオイルメーカー「アドバンテージ」のトランスポート事業部に所属するオーナーが駆る咲姫丸は「現代っ子なのでモダンアートです!」と自身が語るように、全身をアートプランニング遊魔が製作したモダンパーツで飾り上げた迫力満点の大型キャリアトレーラだ。

注目のキャブ周りは、1m90cmの全長を誇るラッセル戻しバンパーの存在感が出色で、ナンバーボックスを斬新なフォルムで仕上げるなど、前衛志向の独創性を追求している。

また、キャブトップにも、前面に格子状の角パイプデザインをあしらった平型バイザーや、角おこしパイプを立体的に組んだミラーステーなど、モダン志向の個性派パーツを堂々と装着。段間にLEDバスマーカーを並べた2段サイドバンパーや、エッチングステンレスと白いカラーパネルを組み合わせたハシゴもこだわり満載の必見パーツだ。珍しいシルバー系のキャブカラーもお見逃しのないように!

【写真10点】絢爛かつ精緻メイク。

カミオン2009年10月号ザライバルバトルをもとに再構成

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