渓人號 独創性にあふれた注目車は闘犬を積んで全国を駆け巡る日野レンジャーデコトラ

このクルマで闘犬を運ぶオーナーの主な活動地域は北海道だが、試合があれば全国どこへでも出かけていくそうだ。ササキサンバイザーがトータルプロデュースし、闘犬にも負けない迫力とバツグンの存在感を獲得したアート車を早速みていこう。

       



なんといっても、絶大なインパクトを感じさせるのが、箱両サイドに描かれたペイントだ。運転席側に“風神”、助手席側に“雷神”を躍動感いっぱいに描いている。

キャブから箱まで統一されたベースカラーと調和しつつ、見応え十二分の作品に仕上げているのがすばらしい。助手席側には自身が育てた横綱犬「荒駒號」の名前が刻まれ、闘犬とトラックを愛する気持ちがひしひしと伝わってくる。

リア観音扉はうって変わって光り輝く鏡面ステンレスを採用。ルーフを上方に延長した上部にはアンドン板、下部には10+4連の丸テールが並び、華やかな仕上がりだ。

キャブのトップパートは前面に大胆なデザインの抜き加工を施した平型バイザーとミラーステーで飾る。バイザーミミとミラーステーを角おこしパイプ仕様として、巧みに統一感を演出している手法がグッドだ。

フロントバンパーはキャデラックタイプ。外側の張り出した部分を斜めにカットしたデザインがオリジナリティ満点だ。さらにサイド部分はパンチングの下にホワイトアンドンを仕込んであり、ナイトシーンではバンパーサイド全体が光り輝く仕組みとなっている。

ほかにも、1枚板で仕上げたサイドバンパーやキャンピング仕様の箱内部など、みどころは盛りだくさん。その独創性に富んだアートっぷりは、闘犬の試合会場に足を運んで自分の目で確かめてほしい。

【写真8点】闘犬さながら威風堂々とした各所の造作。

カミオン2008年4月号トップアートをもとに再構成

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