なつかし企画 トラックアクションパーツ 1984年7月号(その1)

冒頭の写真は、'83年8月、神奈川県の東名飯店で行われた哥麿会の撮影会の一コマが使用されている。

       

「ボディのフロント部分に飾ると華やかさが強調できる。1個5000円から1万円。ウロコのステンレスに好みのデザインを描く。すべて手作りなので個性を出すにはピッタリ」。

「ひと頃のような満艦飾は少なくなったが、いま第2のトラックアート時代に突入しているといっても過言ではない。

お世辞にもカッコいいとはいえないスタイル。極論すれば、どれも似たりよったりだ。が、だからこそ、一味も二味も違うものにしたくなるのが人情なのである。

ひとつのアンドン、数個のマーカーランプが没個性のトラックを変身させることができるのだ。

最近の傾向としてウロコ模様が人気になっている。その理由はメッキより安く、手入れが簡単なためだ。それでもデッキ、バンパーなどをこれでキメると30万円から50万円位にはなる。

「1回ですべて飾るのではなく、徐々に取り付けていくお客さんが多い。もちろんデザインは自分で考えて工夫しています。最高では500万円近くおカネかけている人もいますが、平均で100万円といったところ。ホント人気復活です」(塚本屋中村商店)。

パーツの豊富さも昭和50年の第1次ブームに匹敵するほど。

「テールランプ、マーカーランプといったものが売れてます。1セット10万円位するものが品不足になるほどなんですから。ウチだけで扱っているものは300種類あり、その中から選んで下さい」。(高野自動車)

ここに紹介したものは、そのうちのごく一部。その組み合わせは予算と相談して飾り立てる愉しさを味わってもらいたい。500万円かけるのもけっこうだが、少ない予算でオリジナリティを発揮するところに「オレだけのトラック作り」の原点がある。今までの常識を破るようなユニークな「作品」にチャレンジしてみては−−。

−−カミオンが創刊された’84年は、言わば、第2次デコトラブームの黎明期。飾りを付けるトラックが増えてはきたけど、掲載車両以外は「どれも似たりよったり」と当時の編集者は感じていたようだ。創刊2号目となる1984年7月号では、「ひとつのアンドン、数個のマーカーランプが没個性のトラックを変身させることができるのだ」との思いから「トラックアクションパーツ」と題した4ページにわたる新製品紹介記事を、2回に分けてご紹介! 当時の「新製品」は現在の絶版品=レトロパーツであること、またその価格は今と比べてどうなのかなども含めて、40年前の記事を楽しんでほしい。

各写真はコチラから。

文:編集部

カミオン1984年7月号をもとに再構成

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