【クルマで楽しむアウトドア】大自然と対峙するからとことん真剣にこだわる。選ばれたのはハイゼットジャンボ

Base Car:2018年型 ハイゼットジャンボ

       

森に分け入る。その道のプロといえばハンターだ。道なき道を行き、獲物を追う。そんなハンターたちが頼れる相棒として選ぶのが、機動性と積載能力を誇る「バグトラック」だ。今回は、そんな彼らの猟の現場を追った。

プロのハンターが納得するポテンシャルの高さ


 まだ雪が降り積もる人里離れた山奥。気配を殺して自然と同化する男たち……。鋭い眼光で狙うのは食料を求めて山を降りてくるシカだ。現在日本では約160億円の野生鳥獣被害があり、その約7割がシカによるものとされている。その被害を未然に防ぐために一役買っているのが、狩猟免許を持ったプロのハンターだ。狩猟期間中に野山や川原などに分け入り、各狩猟区域で害獣指定されている野生鳥獣をハントする。そのために、銃やアウトドアギアを携えて山深く入ることもしばしば。そんなプロたちが、軽トラ専用幌(テント)キットとして人気の高い「バグトラック キャンパープロ」を装着して狩猟に出ると聞きつけ、許可を得て同行させてもらった。



 彼らが足として使っていたのは、テントキット装着&リフトアップを施したハイゼット4WD。荷台がむき出しのノーマル軽トラと違い、テントキットで荷台全体をカバーしているため、重要なギアを載せて行軍するのも安心。さらにリフトアップしたことで、山中の悪路も走破することが可能となった。そして、もっとも特筆すべきは荷台泊ができること。例えば、早朝からの猟のため前日から現場で泊まり込んだり、長時間獲物を待つためのベースキャンプとして使うなど、その活躍ぶりは目を見張るものがある。ちなみに狩猟期間は、一般的に10月15日〜4月15日とされているが、地域によってはまだまだ気温が低い。遮熱性と保温性に優れたバグトラなら雪中での荷台泊も可能。もちろん通常の軽トラと同じく、ラフに荷台を使うこともできるので、獲物を荷台に積み込み、運搬することも容易だ。



 ハンターは天候や猟場のロケーションによって成果が左右されがちだが、バグトラックならば、現場での順応性も高い。そんなプロハンターも納得する高スペックな機能性は、一般的なアウトドアユースでも活躍することは間違いないだろう。

ハンターにとってマストなスペシャルギアとは?

 ハンターにとって、獲物を捕らえるための銃やワナと同じく重要なギアがハンティングナイフだ。ハンティングナイフといっても、山を分け入るためのナタだったり、獲物の止め刺し(トドメを刺す)に適したモノや、獲物の解体や皮剥ぎに適したモノなど、用途にあわせて色々なタイプが存在する。ハンターはしとめた獲物をその場で即座に血抜き&解体をして、食用として迅速に持ち帰ることを最重要視するので、ハンティングナイフなしでは猟が成り立たないのだ。



 そのため猟に出る際は、数種類のナイフを携えて野山に入るのだが、達人になればなるほど1本のナイフで複数の作業をこなすことができ、携帯する本数が少なくなるという。そういった背景もあり、獲物の解体はもちろん、調理をしたり、ロープや薪の切断など、あらゆる用途に対応したデザインが開発され、初心者でも扱いやすいナイフが増えている。もちろんアウトドアユースに適したナイフも多数あるので、刃の形状を見極めて、自分にベストなナイフを選ぶようにしよう。

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>>山中を歩き回って獲物を探す、もしくは1箇所にとどまり獲物が出てくるのを待つなど猟の方法も様々。畑などを目指して移動する獲物の場合は、ある程度出現ポイントを予想できるので長時間待つ場合もあり。そういった際にはバグトラの中で待機して獲物を待つ…なんてことも可能。ちなみに車内から発泡するのは禁止です!



こちらの写真はサビに強い鋼材H-1を使用したハンティング対応のオールラウンダータイプのナイフ。



>>こちらも同じ素材のナイフだが、こぶりな半波刃(ロープの切断などに特化)タイプで、アウトドアはもちろん魚の活け締めなどにも対応する便利なナイフだ。


初出:OUTDOOR あそびーくるBOOK 2019年 Vol.04

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:2018年型 ハイゼットジャンボ
協力:カーファクトリー・ターボー

文&写真 / ノグチケイスケ

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