「一度しっかりレストアをすると、その先は大きな費用をかけなくても維持していける」|ディノ246GT Vol.3

ディノ246GTは、ヘッドライトカバーが付いている状態が純正。

バブル期にたくさんのディノが「来日」。その後も多くが日本に残されたが、日本に残ったディノは、高温多湿の環境化では錆びていく一方。

街の中古屋さんでは持て余してしまうことになる。そこで動き出したのが旧車専門店。ここでディノは、しっかりとしたレストアがされるようになった。

●ディノ246GT tipo-L 1969年式

エムズバンテックのディノ 


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 現在の技術でレストアされたボディは新車時以上の輝きを持つ。「一度しっかりレストアをすると、その先大きな費用をかけなくても維持していける」とは、エムズバンテックの諸井猛社長。

 ディノだけでなく、ここに集まってくる旧車は全て、新車の輝きと乗り続けることのできる可能性を高めて、再びその姿で子供たちを夢中にするだろう。



ヘッドライトカバーが付いている状態が純正。3点留めだけの固定では、脱落しないか不安に感じるが「カバーはディノの曲線に合っていれば大丈夫」と諸井社長。逆に4点で留めている場合、「曲線を無理に合わせて固定していないかどうかを疑うべき」とのことだ




外装の派手さに比べて内装はいたってシンプル。ちなみにホーンボタンは仮のものを装着。実際にはディノのエンブレムが入っている。撮影場所までの移動距離が長かったため、「安い」フェラーリのものに付け替えて走ってきたとのこと。



シートはもともとビニール製だったものを革皮製に変更し張り替えている。もともと246GTは206GTをコストダウンして生産性を高めたモデル。この当時のフェラーリ社のクルマは、内装のマテリアルがあまり良くないと諸井社長。




シフトブーツがないゲートは、長いシフトレバーとともに、心地良いシフトフィーリングを実現している。



ホイールは純正のセンターロックホイール。真ん中にディノのエンブレムが刻印されている


ディノ246GT tipo-L 69年式

全長 4290mm
全幅 1700mm
全高 1115mm
ホイールベース 2340mm
トレッド 前/後1425/1400mm
車両重量 1080kg
乗員定員 2名
エンジン種類 水冷V型6気筒DOHC
総排気量 2418cc
ボア×ストローク 92.5×60.0mm
圧縮比 9.0:1
最高出力 195ps/7600rpm
最大トルク 24.0kg-m/5500rpm
最高速度 235km
変速比 1速3.760/2速2.590/3速1.863/ 4速1.376/5速1.040
最終減速比  3.625
サスペンション 前後とも独立ダブルウィッシュボーンコイル
ブレーキ 前後ともサーボアシスト付きディスク
タイヤ 前後とも185HR14


掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年8月号 Vol.146(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Daijiro Kori/郡 大二郎

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