日産ノートより短い全長4mにアメリカンV8を突っ込んだ1台|BRE Datzilla 510 Vol.3

低められた車高に合わせるタイヤはヨコハマの225/45R16。アーム類を変更して若干のワイドトレッド化を実現。また、強化したブレーキをクリアするためホイールは16インチ仕様となっている。

       

シボレーのV型8気筒エンジンをフロントミッドに

ダットジラとは、ゴジラとダットサンを組み合わせた造語だがエンジンルームを見れば、それも納得。

 そこにはシボレーのV型8気筒エンジンが完璧に収められている。しかもバルクヘッドをカットして、フロントミッドにマウントされているのだ! そのほか、ラック&ピニオン式ステアリングへの変更や、車高ダウンによるストローク不足解消のためのサスペンションマウント位置の変更や、ボディ補強、インテリアのフルカスタムなど多岐にわたる。

 レーシングカー製作やカーデザイナーとして一線で活躍してきた豊富な知識とノウハウを、最新のチューニングテクノロジーを駆使して、この510に注ぎ込んでいるのだ。

 ピート・ブロックほどのレジェンドが、今なお勢力的に愛車をモディファイしているという事実。彼こそが、カーガイの「ゴジラ」だっ!



大胆にバルクヘッドをカットしてシボレーのV型8気筒エンジンをフロントミッドにマウント。レーシングカー。ストラットからコアサポートに向けてはサブフレームが造られている。


車高ダウンによるストローク不足を解消しつつ、理想的なサスペンションジオメトリーとなるように、車高調サスペンションが組み込まれたストラットの付け根を上方にかさ上げしている。



カリフォルニア州のブルーのライセンスプレートは、70年代当時に文字をオーダーして取得したもの。クルマが変わっても継続して使えるのだ。



メータはオートメーターで、スピード計は180mi/h(288km/h)、回転計は1万rpmまで刻まれている。



バッテリーはトランクに移設し、リチウムイオンバッテリーを使用。ドライバッテリーに比べても重量面で断然アドバンテージのあるリチウムイオンバッテリーは、すでに多くのレーシングカーに採用されているが、中でも支持率の高いブライルを使用する。


Nostalgic SPEED vol.003 2014年 3月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text : Nostalgic SPEED/編集部 Photo : Akio Hirano/平野 陽

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