販売台数は200台以下。ケンとメリーのスカイライン、そのGT-Rとは?|73年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-R Vol.1

GT-Rを掲げた、真のグランドツーリングモデル


販売台数が200台に満たないとされるKPGC110スカイラインハードトップ2000GT-R。「ケンとメリーのスカイライン」で有名になったケンメリ世代のフラッグシップモデルだ。現存数も少なく、当時の姿をそのまま残しているクルマは希少な存在。

 C110スカイラインは、1972年にC10スカイラインからのモデルチェンジを受けて誕生した4代目スカイラインだ。同年にモーターショーでハードトップのGT-Rレーシング仕様が発表され、翌73年に市販のGT-Rが追加販売されることになった。

 先代と比べると大型化し、豪華な内装を備えたC110スカイラインではあったが、スカイラインが残してきた数々のレースの栄光は、世代を超えても、まぶしく輝いていた。だからこそ、「R」の称号を待ち望んでいたユーザーも多かったことはいうまでもない。

 当初はプリンス系のG型エンジン、日産系のL型エンジンの2系統のエンジンが搭載されていたが、GT-Rには先代譲りのS20型エンジンが採用された。キャブレターにはソレックスのダブルチョークサイドドラフト仕様の40PHHタイプを3連装。

 足まわりはGT系全般にセミトレーリングアームのリアサスペンションが組み込まれ、走行安定性に加えて、乗り心地の良さも向上させていた。


ナルディタイプのステアリングに、ヒール&トゥーがしやすい大型アクセルペダルを装備して、ドライビングテクニックを楽しめるようになっている。



市販S20型エンジンの最終ヘッド形状を表すK4の文字。



オリジナル状態で残るオーバーフェンダーは、ワイドタイヤの装着を想定したデザイン。純正タイヤサイズは当時としては幅広の175HR14。



ホイールのリム部分にはTOPY2-73と打刻されている。73年当時のオリジナルであることが分かる。


ノスタルジックヒーロー  vol.197 2020年 02月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Keishi Watanabe/渡辺圭史 photo:Motosuke Fujii(Salute)/藤井元輔(サルーテ)

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