生命体探査装置、自動車FAX、格納式バルカン砲など…劇中で見られた特殊装備が盛り沢山!|三菱 スタリオン 2600 GSR-VR【2】

スタリオン最大の見どころが、このガルウイング。電動油圧式で、開閉はボディサイドにあるキーシリンダーで行う。ちなみに、動きはけっこう速い

【1】から続く

ゴリラの劇中で最も存在感があるのはやはりスタリオン。ベースは2600GSR-VR。1982年に登場したスタリオンは、アメリカ市場を意識した直線的なスタイルとリトラクタブルヘッドライトで人気を集めたクルマだ。

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 当時の資料によると、劇中車には盗聴を防ぐ秘話通信やナビシステム、敵・味方識別装置、生命体探査装置、敵の動きを音によって捉えるパルスドップラーシステム、高感度集音マイク、自動車電話、自動車FAXなど、搭載される特殊システム・装備は多岐にわたる。

 GⅡ特有の特殊装備では、ボディが敵のレーダー電波を吸収する特殊塗装と赤外線を遮断する内板を使用したステルス仕様となっている。また、格納式バルカン砲はHUD照準システムと連動。これはフロントガラスに埋め込まれた特殊センサーがドライバーのアイポイントを感知し、銃口が目線に合わせて動くシステムで、運転しながら正確なガン攻撃を可能とする(パジェロも同様の機能を装備)。ただし、これらの特殊装備はコンピューターや通信関係を除き、使用されることはなかった。
【画像27枚】本来リアシートがあったスペースには、ガルウイングを作動させるための油圧タンクをはじめとするシステムが搭載されている



>>各種スイッチ類や特殊装備がきれいに装着されているため、見た目は純正とさほど変わりない印象を受けるインテリア。



>>センタークラスターには、特殊無線機や自動車用FAXのほか、5インチのCRT大型液晶ディスプレイがレイアウトされている。

【3】へ続く

三菱 スタリオン 2600 GSR-VR(全3話)
初出:ハチマルヒーロー 2017年9月号 Vol.43

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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TEXT:Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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