スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 20 旧中山道 木曽路を 前編

スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 20 旧中山道 木曽路を 前編


旧道探索へと。あいにく雨模様ですが、運転は快調。不安になるような道が結構あり、建物や家並みで判断! 

ーーー中山道を走って、
   宿場町を全部  見てみたいーーー

価値がそこにある……

 ーーー面白そうダカラーーー



修理完了したと思ったレディーバードの燃料計
(前号参照)

走ってみるとこんどは「常にメーターが満タン状態」


木曽福島
 中山道の重要な宿場町として栄えてきた町、木曽福島。ほおば巻で有名な和菓子屋「田ぐち」が営む「田口氷菓店」でジェラート。ダブルをペロリと食べたあと、お土産も買ってオヤツに食べました。にぎやかな表通りを1本入ると見事な宿場の家並みがあります。木曽町観光協会で、旧中山道について地図ももらって下調べはバッチリ。

で減らなくなった……。

薮原宿には、木曽の伝統工芸品「お六櫛」のお店。もう素晴らしいたたずまいのお店で、大貴誠はお土産に櫛をひとつ買いました。

本当に減ってないなら幸せですが、
そんなわけはないので

満タンにしてしばらく走り、
走行距離とガソリンの減った量で燃費を算出。
走行距離をにらみながら走る旅となりました

(やはり燃料計がきちんと動くに越したことはないので、
いずれリポートつきでなんとかしてみたいと思ってます)。


今回の行き先は、


中山道です

大貴誠が図書館で見た写真集に、
昭和40年代の中山道の写真
が載っていて、

その時代の宿場町の風情がものすごく好みで、

そしてそれはスバル360が

お土産屋の息子さんが。。。。
元自動車会社のメカニックだったそう。
しばし旧車談議に花が咲きました!スバル360
は良い車だそう

現役でバンバン走っていた頃です。

今はもうそんな風景は残ってないかもしれないけれど、
レディーバードで走ってみたい

今回は「木曽路」を行くことにしました。




下諏訪宿→塩尻宿→洗馬宿→本山宿→贄川宿→奈良井宿
旧道探索へ


下諏訪から中山道に入り、
中津川まで。
いちばん美しい町並みと、
いちばん険しい峠を越えるルートです。


が、当時の中山道と、

今地図に載ってる中山道が違うんです。
今、中山道って言ってるのは国道でクルマが
びゅんびゅん走る道になっている。

 地図には別に「旧中山道」というのがあるからそっちに行ったら、

時々は古い感じの道だけれど、気がつくと「クルマがびゅんびゅんの中山道」に合流してしまいます。



今回、大貴誠がやりたいのは宿場ぜんぶ、もれなく通り抜けたい」。

レディーバード!

中山道も旧中山道でもない、宿場町をつなぐ


、、、、、「もっと古い中山道」
があるはずなので、そこに行きたい
大貴誠が写真集で見た道はたぶんそっちです。

それが、地図を見ても分かんないんですよ! いや、それらしき道はあります。
でも「クルマびゅんびゅんの中山道」のまわりに、ヤキソバの切れ端みたいに細道が散らばってて、「昔、これが1本だった」と思えないバラバラぶり。それがいきなり幹線道路に合流したかと思うと、
別の脇道にひっそり「中山道旧道→」なんて

立て札があったりして、
その先は道が続いてるのかも定かじゃないような山の中。
地図を見たってそこにそんな道はないし。


そこで、観光案内所に行って聞いたり、道ばたの人に聞いたりするんですが、
相手はどうしても「クルマびゅんびゅんの中山道」を教えてくれようとする。

いやそこではなく……。クルマに乗る多くの人はそっちを望んでると思いますが……。

平沢を過ぎると奈良井宿。あいにく雨がざあざあ降ってきたので、ちょっとだけクルマをとめて、カッパかぶって小走りに重要伝統的建造物群保存地区を眺めてきました。「静謐」を絵に描いたような家並み。晩ごはん時のせいか道にもまったく人通りもなく、あまりに静かすぎて人がいないかと思った……。

そんなわけで、いろんな人に道を聞き、
人がいない時は、
クルマを降りてヤブをかきわけ、あたりを偵察してから「ここだ!」と進んで、行き止まりになったり、
道に迷ったあげく大雨に降られて、神社の祭礼で通行止めになってて引き返したり、
不安になりながら行った道に、イイ感じの集落があって大喜びしたり。

こんな旅は今どきはやらないかもしれないけど、楽しかったなぁ。

 集落ではふつうに生活が営まれていて、道も生活道路ですから、夕方には買い物のおばちゃんとか歩いてる。そこをゆっくり、自転車走みたいな速度でレディーバードを走らせてると、
家の前で夕涼みしてるおじちゃんが「オレの最初のクルマがコレだったよ」なんて話がはずんだりして。



お世話になりました。さあ、ここからさらに木曽路を深く深く進んで行きますよ。
 
そう!今回は、いろんな人との出会いがありました。

旅をして人と出会うって素晴らしい経験になります。可愛い子には旅をさせろって、そういうことかなと思ったぐらいです。面白い話を聞けたし、
ほんの二言三言や、ただ目が合ってニコッと笑いあうだけのことでも、
レディーバードを通じて楽しい会話ができて、

それもこの「歴史の積み重なった中山道」が宿場の人たちに愛されてるからかな、と思ったりしました。

スタートは門前町・下諏訪宿

諏訪大社で最古の建造物、下馬橋。そこからほど近い「万治の石仏」。日本のモアイ? とツーショット。「花屋茂七館」では木喰仏や大正昭和の下諏訪の史料が見られます。そして「諏訪で最初の乗り合い自動車・和田嶺自動車」の史料にもくぎ付け。「食事処  鐵」で晩ごはん。お母さん1人で切り回し、珍しいお酒と料理がおいしかった〜。元は旅館で、今は女将業はお休みしてるけれど、いずれライダーズハウスとして再開したいんだそうです。かっこいいなあ。宿は「鉄鉱泉本館」。古いけれど快適な宿でした。宿の女将さんと記念写真(前の晩「鐵」で飲み過ぎて寝坊、ノーメイクなのでサングラスで失礼します)。


 それは、いわゆる「有名観光地としての宿場」
にも感じられることで、

古い建物の手入れの仕方や、古いものを大事にしつつ、

今でも使いやすくするための
自然な手間のかけ方など、

本当のプロの仕事とはこういうものなのかと感心しました
宿場毎に看板



レディーバードに対しても、
自分に対しても、そういうふうでありたいと思った大貴誠なのでした。




……




前編〜


諏訪大社で最古の建造物、下馬橋。
そこからほど近い「万治の石仏」。
「花屋茂七館」では木喰仏や大正昭和の下諏訪の史料が見られる





大貴 誠(だいき・まこと) OSK日本歌劇団・元男役トップスター。ノスヒロをむさぼり読んでいた日本で唯一の歌劇スター。2010年夏、念願のスバル360を入手。このクルマと一緒に日本中を旅する予定。

掲載:ノスタルジックヒーロー 2014年10月号 Vol.165(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text : Rueka Aoki/青木るえか photo:Rumi Matsushita/松下るみ

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