1981年式 マツダ サバンナRX-7 GT【3】「今度はNAロータリーに乗りたかった」

1981年式 マツダ サバンナRX-7 GT。ラゲッジは決して広いとは言えないが、後席シートバックは可倒できる

【孤高のロータリーエンジン 1981年式 マツダ サバンナRX-7 GT vol.3】

やっぱり恋しくて……」オーナーを魅了したロータリー

 マツダの情熱と夢が込められ、ファンに愛された初代RX-7は、生産終了から30年が過ぎた今でも、色あせない魅力を放っている。なかでも人気が高いのは、やはり12A型ターボだが、取材車両は数少ない中期(80年のマイナーチェンジ以降)の12A型NAエンジン搭載モデルだ。

 オーナーは「以前、FD(3代目RX-7)に乗っていたこともあり、今度はNAロータリーに乗りたかったのです。ターボは熱の心配が多少ありましたし」と、その理由を語る。SA22Cは発売当時から好きで、「いつかは乗ってみたい」と思っていたそうだ。オーナーの希望は中期以降のNAで赤。まさにそのすべてを叶える個体が地元で見つかり、しかもフルノーマルでコンディションは抜群。「FDよりもSAのほうが気持ちいいですね」と、溺愛する我が子を眺める目が印象的だった。

【画像16枚】SA22Cは1978年の登場から進化を続けていた。前期型ではメーター内にあったアナログ時計を、中期でセンターコンソール下部に移設。その横はヘッドライトのアップ/ダウンのスイッチ


>>リアゲートはガラスハッチのみが開くタイプ。この大きなガラスエリアが特徴的なリアビューを生み出している。
>>リアゲートはガラスハッチのみが開くタイプ。この大きなガラスエリアが特徴的なリアビューを生み出している。


GTの場合、前期はチェック柄+ビニールレザー、中期はグレー+ビニールレザーと変更されている。また、ヘッドレストも一体成形から独立タイプとなっている。
>>GTの場合、前期はチェック柄+ビニールレザー、中期はグレー+ビニールレザーと変更されている。また、ヘッドレストも一体成形から独立タイプとなっている。

>>フルオリジナルを保っているインパネ。80年の改良(中期)で大きく変わったのはステアリングホイールのデザイン。また、センターコンソールは空調、ラジオ以下のレイアウトも変更されている。
>>フルオリジナルを保っているインパネ。80年の改良(中期)で大きく変わったのはステアリングホイールのデザイン。また、センターコンソールは空調、ラジオ以下のレイアウトも変更されている。

>>80年の改良(中期)でメーターのデザインを変更。3眼は同じだが、中央のタコメーター内に電圧計を、左には燃料、水温、油圧計を配置した。
>>80年の改良(中期)でメーターのデザインを変更。3眼は同じだが、中央のタコメーター内に電圧計を、左には燃料、水温、油圧計を配置した。


同じく中期ではシフトレバーの位置をドライバーに近づけ、形状はガングリップタイプとなった。
>>同じく中期ではシフトレバーの位置をドライバーに近づけ、形状はガングリップタイプとなった。


「SAVANNA」の文字があしらわれた純正のフロアマット。文字がハッキリ残るほどのコンディションの良さで、非常に希少だ。
>>「SAVANNA」の文字があしらわれた純正のフロアマット。文字がハッキリ残るほどのコンディションの良さで、非常に希少だ。



1981年式 サバンナRX-7 GT(SA22C)

全長×全幅×全高(㎜)4320×1670×1265
ホイールベース(㎜)2420
トレッド前/後(㎜)1420/1400
車両重量(㎏)980
エンジン型式 12A型
エンジン種類 2ローター・ロータリー
総排気量(㏄)573×2
圧縮比 9.4:1
最高出力(ps/rpm)130/7000
最大トルク(㎏-m/rpm)16.5/4000
燃料タンク(ℓ)55
変速比 1速3.674/2速2.217/3速1.432/
4速1.000/5速0.825/後退3.542
最終減速比 3.727
ステアリング ボールナット
サスペンション前/後 ストラット/4リンク+ワットリンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185/70SR13(前後とも)
発売当時価格 154.0万円


初出:ハチマルヒーロー 2016年11月号 Vol.38
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


ロータリーエンジン搭載のRX-7 伝説はここから始まる(全3記事)

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text:Rino Creative/リノクリエイティブ photo:Isao Yatsui/谷井 功

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