ヨロシク! 「ハチマル車」が活躍した4つのストーリー|吠えろ!リアルメカドック トヨタ セリカXX 2000GT ツインカム24【1】

メカドック仕様のこだわりはこんなところにも。ナンバーはなんと4649(ヨロシク)。オーナーのユーモアセンスに敬意を表したい

       
「ギュルルルル」「ゴォォォォォ」といった擬音とともにアツいバトルが繰り広げられる「よろしくメカドック」。なかでもキャノンボールトライアルを戦ったセリカXXは、多くの人の印象に残っているだろう。マンガのなかから出てきたセリカXXが今、猛り立つ。


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【吠えろ!リアルメカドック トヨタ セリカXX 2000GT ツインカム24 vol.1】

 サーキットの狼や湾岸ミッドナイト、頭文字Dなど、クルマが題材のマンガはいくつもある。ただ、ハチマル車が活躍したマンガと言えば、「よろしくメカドック」を思い浮かべる人が多いだろう。

 1982年に週刊少年ジャンプで連載がスタートしたメカドックは、3人の若者(風見潤、中村一路、野呂清)が経営するチューニングショップ「メカドック」が舞台。それまでの自動車マンガと言えば、レースやサーキットを主題にしたものが多かったが、同作品はチューニングをテーマにし、自動車マンガの新しい方向性を切り開いた。

 このように従来の自動車マンガとは一線を画すメカドックは、大きく分けると4つのストーリーで構成されている。千葉県九十九里から神奈川県江の島までを、いかに速く走るかを競うキャノンボールトライアル編。

 野呂の母の手術費を手に入れるために出場したゼロヨングランプリ編。富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、筑波サーキットという3つのサーキットをつなぐ公道でレースを行う東日本サーキットグランプリ編。

 大手財閥「三戸コンツェルン」主催のマイレッジマラソンに参戦するMITOコンツェルン編という4つで、ライバルとの壮絶なバトルや、風見を取り巻く人間模様が描かれた。

【画像19枚】従来の自動車マンガとは一線を画すメカドック。作中車を完全再現!


>>キャノンボールトライアルを戦ったセリカXXは、多くの人の印象に残っているだろう。


>>メカドック仕様の「キモ」となるのが、看板業者に製作してもらったというボンネット上のステッカー。ボディは茨城県結城市のトネ・オートでガラスコーティングを施し、ピカピカの状態。


>>ノーズのエンブレムは、輸出仕様の「SUPRA」に交換されている。



セリカXX 2000GT ツインカム24(GA61)

全長×全幅×全高(mm) 4660×1685×1315
ホイールベース(mm)  2615
トレッド前/後(mm) 1425/1385
車両重量(kg)  1210
エンジン型式  1G-GEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 9.1:1
最高出力(ps/rpm) 160/6400
最大トルク(kg-m/rpm) 18.5/5200
変速比 1速3.566/2速2.056/3速1.384/4速1.000/5速0.850後退4.091
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 195/70R14(前後とも)
発売当時価格 214.2万円



【2】へ続く


初出:ハチマルヒーロー 2016年11月号 Vol.38
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

吠えろ!リアルメカドック トヨタ セリカXX 2000GT ツインカム24(全3記事)

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