自然焙煎のコーヒーにこだわっているからこそクルマ選びにもこだわりを! コロナマークⅡピックアップを大改造した移動販売車 2

「こだわりのコーヒーを販売するお店として、旧車の持つ雰囲気がよく合っていると思いますね。頑固さみたいなところとか」と小林さん。三枝子さんも「形のラインとか、顔がかわいくていいよね」と笑顔。

トヨタ コロナマークⅡ ダブルピック


 自家焙煎のコーヒーを研究してきた小林さんは、ずっと前から移動販売車を使って、自分の店を持ちたいと考えていた。

 そして1年ほど前から本格的に準備を開始。
 その間に店舗となるクルマを選ぶ必要があった。

 当初はVWタイプ2や軽のワンボックスカーが候補に上がっていたのだが、小林さんとしてはこだわりの自家焙煎コーヒーを出す店として、どうもしっくりこなかった。

 そんな時に見つけたのがマークⅡダブルピックだったのだ。
「クルマ全体の形と、ボディの色が気に入りました。それで荷台を使って営業できるようにするために、改造に取りかかったわけです」


「重ステなので、最初のうちは運転するのが大変でした」と話す小林さんだが、今ではその扱いにくさにも愛着を感じるとか。エンジンも好調で不安はまったくないというが、3速コラムのシフトは、たまにギアが噛んでしまうこともある。だが、その対処方法も買う時に販売店から伝授してもらったそうだ。




シートの状態もご覧のように上々のコンディション。スピードをあまり出さずにのんびり走るうちに、旧車の魅力もいっそう感じるようになったそうだ。






2R型エンジンが収まっている、メンテナンスが行き届いたエンジンルーム。




エンジンルーム内にある年季の入ったプレート。車台番号はRT66-5087##で、型式がRT66Pと表記が異なっている。どうやらシングルピックをベースにボディ架装を変更して、ダブルピックを生産していたようだ。




掲載:ノスタルジックヒーロー Vol.143 2011年02月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

photo:HayakawaToshiaki/早川俊昭 cooperation:コバレレコーヒー http://blog.livedoor.jp/kobalele/

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