東京モーターショーに出展されたコンセプトカー&ショーモデル
【第26回 東京モーターショー1985 マツダ・フォード編】
第26回 東京モーターショー1985関連記事一覧へ 自動車大国となった日本の自動車産業は、1980年代半ばには世界から注目される存在となった。1985年の東京モーターショーに攻めの姿勢を見せたのは、トヨタと日産のビッグ2だけではない。業界3位の座を安泰なものにしようと、マツダ、三菱、ホンダはショーを華やかに彩っている。なかでも積極的に近未来のコンセプトカーを送り込んだのがマツダと三菱だった。
【マツダブース】
マツダは、技術の象徴であるロータリーエンジンを搭載した、近未来の4シーター・グランツーリスモ、マツダMX‐03をターンテーブルに載せている。エクステリアは、5年後の1990年に正式デビューを果たすユーノスコスモを思わせるダイナミクスなデザインだ。インテリアも戦闘機のようで、先進的なデジタルメーターやU字型のステアリングを採用した。
フロントミッドシップに搭載するのは、2ローターの13B型を3ローター化したロータリーエンジンだ。これは5年後にユーノスコスモに搭載され、20B型を名乗った。駆動方式はフルタイムAWDで、4輪操舵の4WSを組み合わせている。上端を切ったU字型のステアリングを採用したのは、驚くほど切れ味が鋭いからだ。
>> 【画像11枚】第26回 東京モーターショー1985、いすゞ・スズキ・ダイハツ・マツダ・三菱・フォードの各ブースなど商用車館ではナビやコンピュータを搭載した「テレコムデリバリー」が注目の的になっていた。
【フォードブース】
フォードはワールドプレミアの舞台にトウキョウを選び、Cd=0.137の驚異的な空力性能を誇るプローブVを参考出品した。1.6Lのターボエンジンをミッドシップに搭載するが、4人が乗れる空間を確保している。
初出:ハチマルヒーロー 2016年 7月号 vol.36
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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