フォードA型から510のサファリ仕様、AE86レビンまで出走! 「第30回スプレンドーレ伊香保」リポート

スタートの伊香保おもちゃと人形自動車博物館を出発する、1929年式フォードA型。

       
旧車ファンにはおなじみ「伊香保おもちゃと人形 自動車博物館」が主催するクラシックカーラリー「スプレンドーレ伊香保」。その30回目にあたる「第30回スプレンドーレ伊香保」が2021年9月5日(土曜日)に開催された。

 以前は姉妹イベントである「スプレンドーレ榛名」などと共に毎年開催されていたのだが、ここ数年は不定期の開催。特に2020年は、新型コロナ禍によってスプレンドーレ榛名ともども開催されなかったことから、2年ぶりに仲間たちが集まることになった。

>>【画像26枚】第30回スプレンドーレ伊香保の様子を写真でチェック



MG-Tやランチア・アッピアなど、50年代の欧州車たちも並ぶ



ダットサン510サファリ仕様は会場の人気を集めた。


 これまでのスプレンドーレ伊香保は、土曜日のスタートで日曜日にゴールというパターンで行われることが多かったものの、今回は感染対策を重視して、土曜日朝のスタートから、午後早めの時刻にゴールするという短縮型。

 走行距離も約60㎞という、かなり短いものとなった。

 また、エントラント受け付けの際には検温を徹底。ドライバーズミーティングも取りやめ、資料を各自読むこととされるなど、これまでになく厳粛な雰囲気。しかもスタートは、例年のような地元に人たちの応援つきセレモニーもなく、いささかの寂しさはいなめないところであった。



ポルシェ356Aにスタートフラッグが上げられる。


null
AE86には特例でエントリー権が付与されていた。写真はトヨタカローラレビン。


 それでも、いざ競技が始まってしまえばエントラントたちの表情は一変し、本気モードに入る。
 この日、スタートおよび榛名湖畔の巨大な駐車場で行われたPC競技では、9月上旬とは思えないほどの冷たい雨に見舞われながらも、そんな悪天候など「どこ吹く風」。


連続PCに向けてスタートするジャガーEタイプ。


 上位を狙うベテランはもちろん、このイベントでは少なくないビギナーたちも熱い戦いを展開した。 そしてようやく雨の上がった午後、東吾妻町の風光明媚な温泉旅館に設けられた最終ゴールでは、無事完走した参加者の全員が、満足げな笑みと共に迎えられることになったのだ。


最終ゴール「かやぶきの郷薬師温泉旅籠」に到着したARジュリエッタ・スパイダーとトライアンフTR3。


明日公開【今年も開催】90年前のクルマも参戦。第31回スプレンドーレ伊香保が2022年9月4日に開催

photo & text:Hiromi Takeda/武田公実

RECOMMENDED

RELATED

RANKING