白洲次郎が連れていってくれた、近くて遠くて面白い町、町田
旅行で行くには近すぎる町田。でも大貴誠は「行ってみたい」とずっと思っていたところでした。
【スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第33回 前編】
大貴誠はいっとき白洲次郎の本をよく読んでいて、考え方もライフスタイルも(見た目も)たいへんかっこいい。英国人より上手いと言われた英語で進駐軍と渡り合い、家に帰ればクルマが好きで、納屋仕事が好きで、手づくりで家具でもなんでも作りつつ、英国の友人からウイスキーを輸入して飲んだりしていたという……マネしようとしたってできるもんじゃないですが。
その白洲次郎が、随筆家の奥さん白洲正子と住んでいた家、古い農家をそのまま手入れして骨董や手づくりの家具に囲まれた家が、東京都町田市の鶴川にあって公開されています。そこを見に行こう。そして白洲邸だけじゃなく町田の町をちょっとめぐってみようというのが今回の旅です。
町田って、昔は「原町田」って言ってたなとか、オマエはいくつなんだ、っていうぐらいの印象しかなかったのです。大貴誠は横浜の住民なので「町田は近所」ですが、近所だからそうじっくりと出かけて行くこともなかった。いや、近所じゃなくても「旅行に行こう、町田に!」って人はそうたくさんいないような気がします。いや、分かりませんが、たくさんあるホテルは「横浜へのアクセスが便利」とかうたっているし。
行ってみて驚いた。ここが町田? これも町田? 町田ってこんなものまであったの? JRや小田急の町田駅前だけ見て「これが町田ね」とか言ってたら、大きな獲物を取り逃がすことになります。
>>【画像22枚】ジャズのまち・町田 地域密着型ジャズ・フェスティバルとして春や夏に「町ジャズ」が行われている町田を歩く大貴誠など●おいしい町田街道町田街道を走っていて、なんか気になって入ってみたらおいしかったお店。まずは「町田あいす工房ラッテ」(閉店)。高原のジェラート屋さんみたいに見えますけど東京都町田市。牛乳工場に併設されて新鮮なジェラートが食べられます。大貴誠はチーズと紫芋のダブル。そして、街道に面したかわいいお店は「クレープの店アン」。若い店主さんの趣味で飾られた店内で「生クリームとチーズ」のクレープをいただきました。両方のお店とも、リーズナブルで量もたっぷりで、もちろんおいしくて大満足。
PROFILE大貴 誠(だいき・まこと)
OSK日本歌劇団・元男役トップスター。ノスヒロをむさぼり読んでいた日本で唯一の歌劇スター。2010年夏、念願のスバル360を入手。このクルマと一緒に日本中を旅する予定。詳細はノスヒロ2011年4月号に載ってます。
中編に続く初出:ノスタルジックヒーロー 2016年12月号 Vol.178
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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