クラウンと同等の価格ながら大成功を収めた20ソアラ。数多くの最先端技術の投入により、飛躍的な正常進化を果たす|1990年式 トヨタ ソアラ 2.0GT ツインターボ L Vol.1

グリフォンのエンブレムが装着されたグリル。

       
【時代の主役を争った2台のハイソカー|プライドをかけた戦い ソアラvsレパード】

80年代初頭に巻き起こったハイソカーブームにおいて、欠かせない存在がソアラとレパード。
両車とも各メーカーの最高級パーソナルカーとして開発され、2世代に渡ってしのぎを削った。
この戦いは両メーカーが威信を賭けた、負けられない戦いだったのだ。

【1990年式 トヨタ ソアラ 2.0GT ツインターボ L Vol.1】

 大ヒットを記録し、一代で国産スペシャリティーカーの地位を揺るぎないものにした初代ソアラ。その後を継ぐ20ソアラは1986年1月にデビューした。2代目はロングノーズ&ショートデッキのプロポーションを見ても分かるように、まさに王道を行く正常進化だ。しかし、進化の度合は一歩や二歩という生半可なものではなく、さらなる高みを目指して飛躍的にレベルアップ。数々の最先端テクノロジーが注ぎ込まれた。デビュー当時、「ソアラに採用された新技術101」として話題となったそれらすべては紹介できないので、核となる部分に触れていこう。

>>【画像18枚】GTツインターボのシートはスポーツタイプが標準。「生地がダメになるのが怖かったですが、洗濯しました」という購入時から付いていたレースのシートカバーなど

 

OWNER’S VOICE/偶然出合った愛車と長く付き合っていきたい



「以前、信号待ちで隣に並んだクルマを運転していた外国人に、カタコトの日本語で『そのクルマ、売ってください』って言われた時はビックリしました」と、ナンパ体験を語るオーナー。そのときは、まだ長く乗るつもりだと丁重に断ったそうだ。「自分と同じ年齢というのも運命的なので、自分らしく楽しみながら、TSオートガレージさんの力を借りて、長く乗り続けたいですね」と語った。今後は黒内装化、ヘッドライトLED化などを計画中。



ヘッドライトは経年劣化でくすみ始めていたため、運よく見つかった新品にASSY交換。バルブはPIAAのHIDに変更。





後期ではリアコンビランプのデザインが変更され、上下3分割となった。ちなみに前期は上下2段だった。また、この個体はリアコンビランプにハーフクリア加工を施している。





マフラーはフロントパイプが柿本、触媒以降がフジツボのレガリスR。



1990年式 トヨタ ソアラ 2.0GT ツインターボ L(GZ20)
SPECIFICATION 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4675×1695×1345
ホイールベース(mm) 2670
トレッド(mm) 1460(前後とも)
車両重量(kg) 1450
エンジン型式 1G-GTEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHCツインターボ
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 210/6200
最大トルク(kg-m/rpm) 28.0/3800
変速比 1速2.804/2速1.531/3速1.000/
4速0.705/後退2.393
最終減速比 4.556
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ダブルウイッシュボーン(前後とも)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 215/60R15(前後とも)
発売当時価格 312.6万円


【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2015年 07月号 vol.30
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1990年式 トヨタ ソアラ 2.0GT ツインターボ L(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MAKOTO INOUE/井上 誠

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