ハイパワーの1JZ-GTE型を搭載した、ソアラ版「羊の皮をかぶったオオカミ仕様」 |1985年式 トヨタ ソアラ 2.0GT ツインカム24 Vol.1

グリルやエンブレム、ドアステッカーなどは純正のまま。見た目は1G型を搭載したGZ10型ソアラそのもの。外装はエアロレスで、ヘッドライトも純正ハロゲンのまま。

       
【1985年式 トヨタ ソアラ 2.0GT ツインカム24 Vol.1】

ハイパワーの1JZ-GTE型を搭載した、ソアラ版「羊の皮をかぶったオオカミ仕様」

 偶然、手に入れたあこがれのクルマが、思いのほか状態がよかったらうれしいのは間違いない。そのうれしさから大切に乗り続けていたある日、ふと思い立ってちょっとしたパーツを装着することになる。そのかいあって調子がよくなり、それがきっかけとなって、次々とチューニングのレベルが上がっていき、ついにはとてつもない高みへと達する。そんなGZ10ソアラを紹介しよう。

 今から10年前となる2005年春。通勤用のクルマを買うために中古車情報誌を読んでいたオーナーは、近所のお店でGZ10ソアラが売られていることを知った。そのお店とは、いまでも付き合いのある愛知県知立市の「愛三カーフィールド」。その頃は存在は知っていても訪ねたことはなく、「あぁ、あそこか」という感じのお店だったそうだ。そこで、「一度冷やかしで見に行ってみるか」というくらいの気持ちで、そのソアラを見に行くことにした。

 ところがお店にで実際にソアラを見せてもらったところ、フルノーマルでボディや機能なども含めて程度があまりにもよく、しかも価格も考えていた予算に収まるものだったため、思わず衝動買いをしてしまった。その価格は走行距離が4万5000km、車検2年付きで80万円というもの。確かにこれはお買い得で、衝動買いするのも納得だ。


取材時点ではノーマルタービンだが、T78タービンなどへの交換にも対応できるよう、補機類などを交換しつつ換装された1JZ-GTE型エンジンなど【写真14枚】




ノンレストアの走行15万kmオーバーながら、ボディの程度は抜群。





アラフィフ世代には懐かしい、共豊コーポレーションのメイストームを装着。愛三カーフィールドでデッドストックの新品を手に入れてセットしている。サイズは17×6.8J。タイヤサイズは215/45R17だ。車高は愛三カーフィールドオリジナルの車高調キットでローダウン。





マフラーはワンオフ製作してもらったφ80mmのステンレス製。テールサイズはφ100mm。


【2】【3】に続く

1985年式 トヨタ ソアラ 2.0GT ツインカム24(GZ10)
SPECIFICATIONS 諸元
● エンジン:1JZ-GTE型(ツインターボ)/HKS製ハイカム(IN264/EX264)、スライドカムプーリー、F-CON V Pro
● 吸気系:ワンオフアルミパイピング/トラスト製エアーインクス
● 排気系:ワンオフSUSφ80mmマフラー(メインφ80mm、出口φ100mm)
●点火系:トラスト製レーシングプラグ
● 冷却系:1JZ型用ラジエーター(加工流用)/トラスト製2層インタークーラー(GT-Rサイズ幅600mm加工流用)、
エレメント移動式13段オイルクーラー/ワンオフシュラウド
● 駆動系:5速MT載せ替え/OS技研製ツインプレートクラッチ/8インチデフに変更(プロペラシャフトも変更)/
GX71用リアメンバー(加工)/TRD製LSD
● 足回り:愛三カーフィールドオリジナルフルタップ車高調(リアコイルオーバー式に変更)
● タイヤ:ヨコハマ・DNAエコス (F)215/45R17 (R)215/45R17
● ホイール:共豊コーポレーション・メイストーム 17×6.8J +28
●インテリア:Defiタコメーター


初出:ノスタルジックスピード 2015年11月 Vol.008(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1985年式 トヨタ ソアラ 2.0 GT ツインカム24(全3記事)

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text : MAKOTO SHIOMI/塩見 誠 photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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