全域でキッチリとセッティングを出すために、4連スロットル化|1979年式 日産 サニー セダン 1400 SGX-E Vol.2

長さ100mmのカーボンファンネルが存在感抜群。自宅の軒下で積み換えたA14型改1.5Lは、トルクフルな特性で、A12型改より低中速トルクがあるので扱いやすいそうだ。

       
【1979年式 日産 サニー セダン 1400 SGX-E Vol.2】

【1】から続く

 気になるのはその中身。ボンネットの中に収まるのは、ハイカム&ハイコンプ化したA14型改1.5L仕様だ。東名ピストンやノーマル改のコンロッド、クランクシャフトを組み込み、1508ccまで排気量をアップ。ヘッドにはJUNの76度カムやビッグバルブをセットし、高回転志向というより、トルクフルなエンジン仕立て上げた。

 また、単にパワーを追求しただけでなく、街乗りでも快適に走れるようにと、スポーツインジェクション化しているのも見逃せないポイントだ。

「ずっとキャブレター一筋でやってきましたが、やはり全域でキッチリとセッティングを出すのは難しい。そこで、ちょうど1年前に4連スロットル化に着手しました」とオーナー。

 AE111純正の4連スロットルを流用し、SR20DET型用CPU+eマネージアルティメイト(サブコン)で制御。パワーは170ps/8000rpmで、かなり調子がいいと満足そう。全域でトルクアップをハッキリと体感できたうえに、キャブのような気難しさもなくなった。さらに燃費も2割ほど良くなったそうだ。

 また、注目したいのが周辺パーツだ。A‐fаctoryの電動ウオーターポンプを導入することでクランク負荷を低減し、レスポンスアップを図っている。さらにオイルポンプについても、純正の約1.5倍の性能を持つという高性能タイプに変更するなどA型を速く、長持ちさせるメニューを施した。


長さ100mmのカーボンファンネルが存在感抜群なエンジンルーム。全域トルクフルなA14型改1.5Lエンジンなど【写真22枚】






全域トルクフルなA14型改1.5L、スポーツインジェクション仕様




SR20型用ダイレクトイグニッションを流用し、確実な点火を実現している。



【3】に続く


1979年式 日産 サニーセダン 1400 SGX-E(B310)
SPECIFICATIONS 諸元
● エクステリア : DXフロントバンパー、リアバンパー/
グリルブラックアウト/リアセンターガーニッシュスムージング/
モール撤去
● エンジン : A14型改1.5L仕様/AE111型用4連スロットル/
  ビッグバルブ(INφ38mm、EXφ32mm)/A-factoryリン青銅バルブガ  イド、スロットルアダプター、インジェクション用ワンオフインマニ、
電動ウオーターポンプ、大容量オイルポンプ/ワンオフカーボン
ファンネル/JUN製カム(76度 7.5mmリフト)、東名φ79mmピストン/
純正改コンロッド(フルフロー重量合わせ)、クランクシャフト
(バランス取り、ノックピン加工)、SR20型用オルタネーター、
 ダイレクトイグニッション/VQ37用インジェクター/フジツボ製タコ足、 マフラー/BOSH燃料ポンプ/トラストeマネージアルティメイト
● 冷却系 : アルミ3層ラジエーター/13段オイルクーラー/
A-factory電動ウオーターポンプキット
● 駆動系 : JUN製フライホイール/ニスモ強化クラッチ、
LSD(ファイナル4.1)
● 足回り : (F)AE86用ストラット移植4kg-mm (R)ノーマル3kg-mm
● ブレーキ : (F)AE86用ローター&キャリパー
● タイヤ : ヨコハマSドライブ 185/55R14
● ホイール : SSRマークⅡ (F)14×7.0J±0 (R)14×7.5J-4
● 内装 : ウルトラ・タコメーター/PLX空燃比計/
A-factoryクイックシフト/ナルディ・クラシック/ブリッド・バケットシート



初出:ノスタルジックスピード 2015年11月 Vol.008(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1979年式 日産 サニー セダン 1400 SGX-E(全3記事)

関連記事:4気筒モンスター列伝

関連記事: サニー

RECOMMENDED

RELATED

RANKING