ドラッグレースでクラス無敗の12.4秒! ストリートでも映える美しき510|1968年式 日産 ブルーバード クーペ1800 SSS  Vol.1

見た目はノーマルの状態に近いが、4灯ヘッドライトの内側を外して、フェンダーミラーレスとし、前後バンパー、ボンネット、フェンダーなどをFRP製に交換。さらに、フロント以外のウインドーガラスをアクリルに変更するなど、徹底した軽量化が行われている。

       
【1968年式 日産 ブルーバード クーペ1800 SSS  Vol.1】

 6気筒でも4気筒でも、L型エンジンの人気は絶大だ。手を加える余地とパーツの多さがそれを支えているが、ここで紹介する510クーペはドラッグレースで無敵の速さを誇りつつ、ストリートにもなじむクリーンなルックスが持ち味だ。

 速さと美しさ。オーナーはいかにしてこの両立を成し得たのか?  

 BREにサファリラリー。こうしたレース活動が背後にチラつくせいか、510ブルーバードと走りのイメージは切っても切れない関係にある。ここで紹介するクーペSSSも、純正サファリブラウンをイメージしたボディカラーやムダを廃したスタイリングによって、躍動を感じさせてくれるのだが、オーナーが選んだシーンは、直線勝負のドラッグレースだった。

フロントは細めの4Jに135/70-15、リアはファットな7Jに205/50-15を選択したタイヤ&ホイールなど【写真23枚】





オフセットをオーダーできるメリットを持つホールショットの2ピースキャストホイールを前後に。ドラッグレースの鉄則に従い、フロントは細めの4Jに135/70-15、リアはファットな7Jに205/50-15を装着している。




ドラッグレースで無敵の速さを誇りつつ、 ストリートにもなじむクリーンなルックス


【2】【3】に続く

1968年式 日産 ブルーバード クーペ1800 SSS (KH510)
SPECIFICATIONS 諸元
● エクステリア:サファリブラウン風オールペイント/サウスコーポレーション製ボンネット、Fフェンダー、
 フロントエプロン/リフレッシュ60製FRPバンパー/カーボン製ドア/FRPトランクリッド/
 マーシャル製ハロゲンライト/輸出仕様ドアミラー、フロントウインカーレンズ、
  70年型欧州セダン仕様テールレンズ/フロントウインドー以外アクリル化
● エンジン:オートサービスワタナベ製φ89mmピストン、コンロッド、バルブスプリング流用、
燃料ポンプ、レギュレーター/SKφ50mmキャブレター/ヘッドフル加工/ワンオフカムシャフト/
ケツ切り&一本キー加工済みフルカウンタークランクシャフト/サニー用ラジエーター流用/
K型エンジン用オルタネーター/CSR製電動ウオーターポンプ/ATI製クランクダンパー/
リフレッシュ60製キャッチタンク/アールズ製フィッティング
● 吸排気系:リフレッシュ60製φ50mmインテークマニホールド/OER初期型(SK)φ50mmキャブレター/
 アルティア製4-2-1エキゾーストマニホールド/Kハウス製ワンオフステンレスマフラー
● 点火系:MSD製7L-2+プロパーコイル、MSD製ストリートファイア+SSコイル(2セット)、プラグコード/
 NGK製グリーンプラグ
● 駆動系:日産71Cミッション/亀有製71C用クロスミッション/
OS技研製L6用ツインクラッチ/R180デフ(ファイナル5.1、デフロック)
● 足回り:ビルズ製ワンオフ車高調、(F)マナティレーシング製ワンオフロワアーム
● ブレーキ:(F)S130Z用加工ディスクブレーキ、(R)S30Z用アルフィンドラム
● 補強系:フロント用ストラットタワーバーをトランク内に設置
● タイヤ:(F)コンチネンタル コンチスポーツコンタクトEP 135/70-15 (R)ミッキートンプソン205/50-15
● ホイール:ホールショット製ホールプロ (F)15×4J (R)15×7J
● 内装:グランツ製φ34mmステアリング/トータルショップスティルウェイ製ドラッグシフター/
JAZ製アルミニウムシート/シンプソン製4点式ハーネス/
オートメーター製メーター(水温、油温、油圧、空燃比、燃圧、回転、電圧、燃料)


初出:ノスタルジックスピード 2015年11月 Vol.008(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1968年式 日産 ブルーバード クーペ1800 SSS (全3記事)

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text : AKIO SATO/佐藤昭夫 photo : RYOTA SATO/佐藤亮太

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