「レースも本気で出るけど、ストリートも走りたい」点火システムも2系統｜1968年式 日産 ブルーバード クーペ1800 SSS 　Vol.3

【1968年式 日産 ブルーバード クーペ1800 SSS 　Vol.3】

【2】から続く

「レースも本気で出るけど、ストリートも走りたい」との願いから、ルックスにもコダワリは多い。マーシャルのヘッドライト、輸出仕様のドアミラーとフロントレンズ、そしてテールにはヨーロッパ向けセダンのレンズを移植。海外ではSSS用の流れるテールレンズが人気だったりするが、そのテールをあえて外してヨーロッパ用セダンを組むあたり、やはり「ないものねだり」は世界共通なのだと感じてしまった。

　気になるレースでの成績だが、2015年まで仙台で行われていたシリーズのSクラス(ストックボディ、ナンバー付き、2L以下、ノンターボ)に参戦し、ベストタイムは12.4秒。同クラスで負けたことがないそうだ。

「昨年から特別変わったところはないです。現状のままで今シーズンは福島、FSW、筑波とかで走りたいですね」と倭文さん。見てくれがいいだけで終わらず、速さも一級品な510は、まだまだ暴れる気マンマンだ。

Owner
クーペ、セダン、そしてまたクーペと、510ばかりを乗り継いでいるオーナー。今のクーペはゴミ同然(！)だったモノを知り合いから購入し、1年がかりでパーツ移植と手直しを行い、2年前にカタチになったそうだ。


レースとストリート、2つのシチュエーションのために用意されている2系統の点火システムや、黒づくめのインテリアに似合うグランツの3本スポークステアリングなど【写真23枚】



ヒータースイッチの下に水温計、油温計、油圧計を、インパネに空燃比計、燃圧計、タコ、電圧計、燃料計を組み込む。





ビルズの40段調整ワンオフ車高調とマナティレーシング製ロワアーム、S130Z用ディスクブレーキを組むフロントの足回り。


1968年式 日産 ブルーバード クーペ1800 SSS (KH510)
SPECIFICATIONS　諸元
● エクステリア:サファリブラウン風オールペイント/サウスコーポレーション製ボンネット、Fフェンダー、
　フロントエプロン/リフレッシュ60製FRPバンパー/カーボン製ドア/FRPトランクリッド/
　マーシャル製ハロゲンライト/輸出仕様ドアミラー、フロントウインカーレンズ、
　 70年型欧州セダン仕様テールレンズ/フロントウインドー以外アクリル化
● エンジン:オートサービスワタナベ製φ89mmピストン、コンロッド、バルブスプリング流用、
燃料ポンプ、レギュレーター/SKφ50mmキャブレター/ヘッドフル加工/ワンオフカムシャフト/
ケツ切り&一本キー加工済みフルカウンタークランクシャフト/サニー用ラジエーター流用/
K型エンジン用オルタネーター/CSR製電動ウオーターポンプ/ATI製クランクダンパー/
リフレッシュ60製キャッチタンク/アールズ製フィッティング
● 吸排気系:リフレッシュ60製φ50mmインテークマニホールド/OER初期型(SK)φ50mmキャブレター/
　アルティア製4-2-1エキゾーストマニホールド/Kハウス製ワンオフステンレスマフラー
● 点火系:MSD製7L-2+プロパーコイル、MSD製ストリートファイア+SSコイル(2セット)、プラグコード/
　NGK製グリーンプラグ
● 駆動系:日産71Cミッション/亀有製71C用クロスミッション/
OS技研製L6用ツインクラッチ/R180デフ(ファイナル5.1、デフロック)
● 足回り:ビルズ製ワンオフ車高調、(F)マナティレーシング製ワンオフロワアーム
● ブレーキ:(F)S130Z用加工ディスクブレーキ、(R)S30Z用アルフィンドラム
● 補強系:フロント用ストラットタワーバーをトランク内に設置
● タイヤ:(F)コンチネンタル コンチスポーツコンタクトEP 135/70-15 (R)ミッキートンプソン205/50-15
● ホイール:ホールショット製ホールプロ (F)15×4J (R)15×7J
● 内装:グランツ製φ34mmステアリング/トータルショップスティルウェイ製ドラッグシフター/
JAZ製アルミニウムシート/シンプソン製4点式ハーネス/
オートメーター製メーター(水温、油温、油圧、空燃比、燃圧、回転、電圧、燃料)


初出：ノスタルジックスピード 2015年11月　Vol.008（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）

1968年式 日産 ブルーバード クーペ1800 SSS （全3記事）

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