TC16-C1用新作カムギアトレーンが完成、さらに各部をブラッシュアップ|PB110 サニー エクセレント|OS技研 TC16-C1 後編 Vol.3

純正のフェンダーやテールレンズを使用するリア回り。トランクリッドのリアスポイラーはかなり立った状態で装着される。ちなみに、リアのオーバーフェンダーは仮付け状態で、タイヤサイズによっては、あと4cmくらい大きくなるかもしれない。

       
【PB110 サニー エクセレント 後編 Vol.3】

【2】から続く

 
 前回は、「TC16‐C1は、軽量化とコストを考えてカム駆動方式はチェーン駆動じゃ」と岡崎会長は言っていたが、それは市販用の話。レースカー用にカムギアトレインを開発していて、ちょうど取材時にカタチになっていた。

「ギアトレインのカバーがない状態は見たことないじゃろ」と言われて見せてもらったのが、下の写真の状態。本来は、フロント側にもカバーが装着されるため、ギアが丸見えになることはない。さらに、基本的な構成は、6気筒のTC24‐B1Zのギアトレインと同じだが、今回、ギアが装着されるプレートから各ギアのデザインなどが新たに設計し直されており、より完成度の高いギアトレインとなったそうだ。

 また、今回は秘蔵のMSRキャブを試してみるとのこと。ますます、TC16‐C1の完成が楽しみになってきた。


新しいカムギアトレインが組み込まれたプロトタイプのTC16-C1など【写真32枚】




TC16-C1のほうは、10基ほどがスタンバイ。1度に1基しかマシニング加工できないため、この数のヘッドを加工するだけでもかなり時間がかかるはずだ。





TC24、TC16とも、吸・排気ポートの仕上げなどは、職人の手によるハンドメイドとなる。1カ所ずつリューターで丁寧に段差などを修正していくそうだ。





新たに製作されたI断面の鍛造コンロッド。まだ加工されていない素材の状態で、小端部の穴もなし。



初出:ノスタルジックスピード 2015年11月 Vol.008 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


PB110 サニー エクセレント(全4記事)


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photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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