80-90年代 スポーツカー百花繚乱【3】一級品メカを持つ軽スポーツ|ホンダ・スズキ・マツダ

高性能モデルが次々誕生した80-90年代を振り返る「スポーツカー百花繚乱(5回シリーズ)」。第3回はホンダ・ビート、スズキ・カプチーノ、オートザム・AZ-1等の軽スポーツを紹介。

       
【2】から続く

 三菱もスポーツ戦線に名乗りをあげた。1982年5月、スポーツカーに限りなく近いパッケージングのスタリオンを送り出した。「フルラインターボ」をキャッチフレーズにする三菱は、翌83年7月に日本で初めて空冷式インタークーラー付きターボをスタリオンに積み、安定した性能を手に入れている。

 その一方でフェアレディZは毎年のように進化を続け、2Lの直列6気筒DOHCターボエンジンを手に入れたり、3LのV6エンジンをDOHC4バルブ化してポテンシャルを高めた。高性能にこだわったのは、ライバルの急追が激しかったからだ。この時代、性能面ではスポーツカーとスペシャリティーカーの垣根はなくなっている。

【3】一級品メカを持つ軽スポーツ

 90年代に入ると、軽自動車のスポーツモデルが一気に登場。ホンダ・ビートはミッドシップレイアウトに多連スロットルを備えた自然吸気エンジンを搭載し、痛快な走りを披露。一方スズキは、FRレイアウトのスポーツモデル、カプチーノを発売。強烈な走りはもちろん、オープン、クローズ、タルガと選べるルーフも特徴だ。そして異色なのがオートザム・AZ-1。樹脂製ボディとガルウイングの組み合わせは、まさにスーパーカー。



PP1 BEAT







EA11R CAPPUCINO




PG6SA オートザム AZ-1
 





【3】一級品メカを持つ軽スポーツ ホンダ ビート PP1など【写真18枚】

【4】【5】に続く



初出:ハチマルヒーロー 2013年11月号 Vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


高性能モデルが次々誕生、スポーツカー百花繚乱(全5記事)

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text : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明

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