80-90年代 スポーツカー百花繚乱【1】ピュアスポーツロータリーの系譜|マツダ

高性能モデルが次々誕生した80-90年代を振り返る「スポーツカー百花繚乱(5回シリーズ)」。1回目の今回はマツダ・ロータリーエンジンをピックアップ。

       
技術の進歩と好景気により、スポーツカーが多数登場した80〜90年。
多くのクルマファンが熱い走りに酔いしれ、熱狂したのだ。

 クルマ好きにとって憧れの存在であり、条件さえ許せば所有したいと思うのがスポーツカー。エンジンにしてもサスペンションにしても、その時代の最高の技術を用い、運転する楽しさを全身で表現している。洗練されているのはメカニズムだけではない。エクステリアとインテリアのデザインも流行の最先端をいくものをチョイスし、装備にも徹底してこだわりを見せている。

 排ガス規制が厳しくなり、オイルショックが暗い影を落とした1970年代、スポーツカーは肩身の狭い思いをした。が、排ガス対策が一段落した70年代後半から息を吹き返し、黄金期を迎えている。リーダー格は1978年に鮮烈なデビューを飾ったサバンナRX‐7と名門のフェアレディZだ。この両車は母国以上に海外で高い評価を獲得した。

【1】ピュアスポーツロータリーの系譜

 ロータリースポーツの歴史は、ロータリーエンジン搭載車の歴史そのもの。1967年登場のコスモスポーツ(10A型搭載)に端を発し、ピュアスポーツに生まれ変わったSA22Cでは12A型を搭載。後期ではターボも登場した。その後は13B型がFC3Sに、シーケンシャルツインターボ装備の13B-REW型がFD3Sに搭載され、スポーツカーとしての資質も一気にアップ。RX-8では時代のニーズに合わせた新世代13B-MSP型「RENESIS」を搭載。その一方で、ユーノスコスモには初の3ローター20B型を搭載し、技術の進歩と高さを示した



L10B COSMO SPORT





SA22C SAVANNA RX-7





FC3S SAVANNA RX-7





FD3S RX-7





JCES EUNOS COSMO





SE3P RX-8


【1】ピュアスポーツロータリーの系譜 マツダ コスモスポーツ L10Bなど 【写真18枚】

【2】【3】【4】【5】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2013年11月号 Vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

高性能モデルが次々誕生、スポーツカー百花繚乱(全5記事)

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text : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明

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