張替えなしのシート地もキレイ! バンなのにライトブラウンの高級感あるインテリア|1981年式 ダイハツ シャルマンバン・カスタム Vol.2

バンのカローラとは大きく異なるインパネ。メーター回りはメッキ化され、高級感を演出している。

       
ダイハツロマネスク

【1981年式 ダイハツ シャルマンバン・カスタム Vol.2】

Vol.【1】から続く

 1974年11月の発売時にはセダンのみのラインナップだったが、同年12月にはバンを追加。エンブレムを変更しただけのOEM車にしなかったことが功を奏したのか、初年度は乗用車部門で3位の販売を記録し、ダイハツ自主開発車両の復活を印象づけた。その後、1976年11月に続いて1978年3月に2度目のマイナーチェンジが行われ、いわゆる後期型と呼ばれるモデルへと移行し、1980年代の流行を先取りしたスラントノーズを採用。

 もともと前時代のE20カローラをベースにしていながら7年間モデルチェンジせずに1981年9月まで販売し続けることになる。排ガス規制の影響もありながら、結果的に長く売り続けることのできた息の長いモデルとなった。しかしその多くは残されることなく、今ではなかなか見ることのない旧車となっている。

 当時、ダイハツの高い技術をもってすればオリジナルの大排気量モデルを造り出すことが可能だったであろうが、E20カローラを元にしたため排気量が1.2L、1.4L(のちに1.3Lと1.6L)のラインナップをフラッグシップモデルと呼ばなければならないところに、ダイハツの悲哀が感じられる。


購入時のままで張り替えもしていないが、新車時のような美しさを保つインテリア。ボディ色にかかわらず全車ライトブラウンとなる内装など【写真21枚】



シャルマンのイメージカラーともなっているサーフブルーメタリック。サイドのサーフィンラインが最も映えるボディカラーだ。カスタムというグレードはバンでは最上級。





当然のことながらクーラーは装備されていないため灼熱の車内。扇風機は必須の装備だ。


Vol.【3】に続く

1981年式 ダイハツ シャルマンバン・カスタム (J-A30V)
SPECIFICATIONS 諸元
全長 4090mm
全幅 1520mm
全高 1390mm
荷室長 2名乗車時/5名乗車時1510mm/865mm
荷室幅 2名乗車時/5名乗車時1250mm/1245mm
荷室高 2名乗車時/5名乗車時830mm/810mm
ホイールベース 2335mm
トレッド前/後 1250mm/1245mm
最低地上高 170mm
車両重量 910kg
乗車定員 5名
最大積載量 2名乗車時/5名乗車時400kg/200kg
登坂能力sinθ 0.49
最小回転半径 4.6m
エンジン型式 4K-J型
エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
総排気量 1290cc
圧縮比 9.0:1
最高出力 72ps/5600rpm
最大トルク 10.5kg-m/3600rpm
タンク容量 43ℓ
変速比 1速 3.789/2速 2.220/3速 1.435/4速 1.000/後退 4.316
最終減速比 3.909
ステアリング形式 ボールナット式
サスペンション前/後 ストラット式コイルバネ/車軸式半楕円板バネ
ブレーキ前/後 ブースター付きディスク/リーディングトレーリング
タイヤ前後とも 5.00-12-4PR
発売当時価格 67.3万円



初出:ノスタルジックヒーロー 2014年 10月号 Vol.165(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1981年式 ダイハツ シャルマンバン・カスタム(全3記事)

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photo : NOBUTAKA KOREMOTO/是本信高

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