シャレード以前より縁があった!? イタリアのデ・トマソと、ダイハツとの親交|1993年式 ダイハツ シャレード デ・トマソ Vol.1|カッ飛びホットハッチ

フォグランプとウインカーを内蔵したフロントバンパーはデ・トマソ専用デザイン。「すずやかな印象を生む、新感覚のヘッドランプ」と説明されているクリスタルヘッドライトは、当時、大々的にアピールされていた。

       
【1993年式 ダイハツ シャレード デ・トマソ Vol.1】

 デ・トマソ。往年のスーパーカーファンならこの響きに憧れたことだろう。元レーシングドライバーのアレハンドロ・デ・トマソが1959年にイタリアのモデナに設立したデ・トマソ・アウトモビリは、レーシングカーの製作からスタート。その後、60年代から70年代にかけてマングスタやパンテーラといった、いまだに語り継がれているスーパーカーを送り出している。

 そんなイタリアのデ・トマソと、日本の小型車メーカー・ダイハツがなぜ結びついたのか。ことの始まりは、70年代にさかのぼる。当時イノチェンティを買収したデ・トマソは、イノチェンティ・ミニに搭載するエンジンを模索。そこで目を付けたのが、シャレードに搭載されていた1L3気筒SOHCエンジンだったのだ。ダイハツ側もエンジンの供給を承諾し、これがきっかけでデ・トマソとダイハツの親交がスタートすることになった。

デ・トマソ専用デザインのフォグランプとウインカーを内蔵したフロントバンパーなど【写真6枚】



Vol.2、Vol.3に続く

1993年式 ダイハツ シャレード デ・トマソ(G201)
全長×全幅×全高(mm) 3760×1650×1420
ホイールベース(mm) 2395
トレッド前/後(mm) 1385/1390
車両重量(kg) 900
エンジン型式 HD-EG型
エンジン種類 直列4気筒SOHC
総排気量(cc) 1589
ボア×ストローク(mm) 76.0× 87.6
圧縮比 9.5:1
最高出力(ps/rpm) 125/6300
最大トルク(kg-m/rpm) 14.7/4000
変速比 1速 3.090/2速 1.750/3速 1.250/4速 0.916/5速 0.750/後退 3.142
最終減速比 4.266
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ストラット(前後とも)
ブレーキ前 / 後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185/60R14(前後とも)
発売当時価格 129.8万円


初出:ハチマルヒーロー 2013年5月号 Vol.021(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1993年式 ダイハツ シャレード デ・トマソ(全3記事)

関連記事:シャレード

関連記事:カッ飛びホットハッチ

photo : ISAO YATSUI/谷井 功 text : Rino Creative/リノクリエイティブ

RECOMMENDED

RELATED

RANKING