プリンスから2代目として登場したS50系スカイライン| 読者が選ぶ国産旧車人気ランキング2014【今はなきブランド部門 1位】プリンス自動車工業|1965年式 プリンス スカイライン 2000 GT-B Vol.2

フロントバルクヘッドの前を200mm延長、直列6気筒のG7型を搭載した。

       
【1965年式 プリンス スカイライン 2000 GT-B Vol.2】

2014 読者が選ぶ国産旧車人気ランキング 今はなきブランド部門 1位 プリンス自動車工業

 そんなプリンスから発売されたのが、スカイラインだ。初代は57年4月に発表されたALSIで、ミケロッティがデザインした「スカイライン・スポーツ」というモデルもラインナップした。

 そのスカイラインの2代目として1963年11月に登場したのがS50系だ。当初は1.5LのG1型水冷直列4気筒SOHCエンジンを搭載する小型ファミリーセダンとして開発されていた。

 この頃、日本でもモータースポーツに注目が集まりはじめ、「第1回日本グランプリ」が5月に開催された。メーカー間では、事前にチューニングをしないという取り決めがあったが、それを守ったプリンス勢は惨敗。

 そこで1964年に開催される「第2回日本グランプリ」に向けて、よりハイパワーなグロリアスーパー6用のG7型エンジンを搭載したスカイラインGTを開発する。

 もちろん、直列4気筒エンジン用のスペースには直列6気筒のG7型は収まりきらないため、フロントバルクヘッドの前を200mm延長するという荒技でスペースを確保。この特製シャシーのスカイラインGT(S54‐Ⅰ)を、ホモロゲーション用に100台販売した。

Pマーク入りのデンソー製メーターなど【写真6枚】




Vol.3に続く

1965年式 プリンス スカイライン 2000 GT-B(S54B-2)主要諸元 
●販売期間 1963年11月~1968年7月

●全長 4255mm
●全幅 1495mm
●全高 1410mm
●ホイールベース 2590mm
●トレッド前/後 1265/1255mm
●最低地上高 155mm
●室内長 1675mm
●室内幅 1275mm
●室内高 1115mm
●車両重量 1070kg
●乗車定員 4名
●最高速度 180km/h
●登坂能力 sinθ0.502
●最小回転半径 5.25m
●エンジン型式 G7型
●エンジン種類 水冷直列6気筒SOHC
●総排気量 1988cc
●ボア×ストローク 75.0×75.0mm
●圧縮比 9.3:1
●最高出力 125ps/5600rpm
●最大トルク 17.0kg-m/4400rpm
●変速比 1速2.851/2速1.854/3速1.378/4速1.000/OD0.810/後退3.564
●最終減速比 4.444
●燃料タンク容量 50L
●ステアリング形式 リサーキュレーティングボール
●サスペンション前/後 ウイッシュボーン・コイル/半楕円リーフスプリング
●ブレーキ前/後 ディスク/ドラム
●タイヤ前後とも 5.60-13-6PR
●発売当時価格 89.5万円

初出:ノスタルジックヒーロー 2014年4月号 Vol.162(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1965年式 プリンス スカイライン 2000 GT-B(全2記事)

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photo : KIYOSHI NISHINO/西野キヨシ

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