パールの輝きが醸し出す陰影の美しさとカーボンのコントラスト|1978年式 日産 フェアレディZ-L Vol.2

ハイライト部分、光の反射にパールの粒子が黄色く濁り、シャドウの部分が黒く濁りが出るという狙いどうりの色合いをみせる。

       
【1978年式 日産 フェアレディZ-L Vol.2】

 ノスタルジック2デイズでのお披露目を目標に、このプロジェクトがスタートしたのは2013年12月。かなり突貫で仕上げたわけだが、ボディに関してはベース車のコンディションが良かったこともあって、崩れていたボディラインを修正し、フェンダーカットなどを行って全塗装。

 ブルーパールの塗装に関しては、「ハイライト部分、光の反射にパールの粒子が黄色く濁り、シャドウの部分が黒く濁りが出る」という狙いどうりの色合いを実現。カーボンとのコントラストによって、今までにないS30Zのイメージを作り出している。



 そのカーボンパーツに関しては、お手軽なフィルムを貼る手法ではなく、バンパーやメッキモール、サッシ、アウターハンドルなど、リアルカーボンを貼って焼く加工が施されている。もちろん、ボンネットは平織りドライカーボン製を装着している。

純正の3連メーターの位置に埋め込まれたDefiの油圧、油温、水温計など【写真7枚】

Vol.3へ続く

1978年式 日産 フェアレディZ-L(S31)主要諸元
●エクステリア:ブルーパール塗装(外装)、黒メタリック(エンジンルーム)、半ツヤグレー(下回り)、リアルカーボン加工F/Rバンパー/メッキモール/クオーターサッシ/ガラスサッシ/アウターハンドル/オーバーフェンダー、ドライカーボンボンネット
●エンジン:L28型改3.2L仕様/φ89mm鍛造レーシングピストン/I断面コンロッド(ナロータイプ)/86mmストロークフルカウンタークランク、N42ヘッドアルゴン溶接燃焼室加工/バルブガイド&シートリング入れ替え/ポート研磨/カムセンターレース用シートカット/ヘッド面研2mm/長距離レース用シートリング(φ46/38mm)/クロモリリテーナー&ロッカーガイド/ビッグバルブ/燃焼室鏡面仕上げ/1万rpm対応バルブスプリング/レース用バルブガイドセット&ロッカーアーム/東名80度カム/ツインアイドラキア、ARP製強化ボルト(ヘッドスタッド、カムセンター、プーリー、コンロッド)、N42初期型ブロック/ボーリング、メタル類WPCモリブデン加工/大容量オイルポンプ/メタルガスケット、亀有製アルミオイルパン/強化ストレーナー/エンジンブラケット/エンジンマウント
●吸排気系:ソレックス50PHH、チタンファンネル、亀有ヒートプレート、オリジナル等長手曲げタコ足(6-1)/ステンレスφ100mmストレートマフラー
●点火系:マロリー製デスビ、MSD
●冷却系:アルミラジエーター、アルミファンシュラウド、アルミオイルクーラー
●駆動系:カーボンツインプレートクラッチ、71C改亀有スーパークロスミッション、強化ミッションマウント、71C強化ミッションメンバー、R200 LSD+アルフィンカバー、等速ドライブシャフト、エスコート製強化アクスルシャフト/ビレットデフメンバー
●足回り:ビルズ製車高調(ショートストローク)、ピロ式フロントロワアーム&リアコントロールアーム
●ブレーキ:F:ブレンボキャリパー&φ320mmスリット入りローター R:S14キャリパー&φ300mmスリット入りビックローター
●タイヤ:ヨコハマ アドバンネオバ F:215/40R17R R:235/40R17
●ホイール:レイズ ボルクレーシングTE37V F:17×9J R:17×10J
●内装:レカロ製シート(左右)、ダッシュボード張り替え、日本精機Defi製(油圧、油温、水温)、PLX、432用1万rpmタコメーター

初出:ノスタルジックスピード 2014年11月 Vol.005 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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photo : HIROTAKA MINAI(Photo office minai)/南井浩孝(南井写真事務所)

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