日産が火蓋を切ってトヨタが応戦! 各社がターボ車を発売した80’s|1980年代 ターボ 百花繚乱時代 Vol.1

日本初のターボ搭載車430セドリック。

燃やすことのできる燃料の量は、エンジンの排気量で決まってしまう。同じ排気量のままでよりパワーを引き出そうとすると回転を高める方法を使うことになる。だが、ターボチャージャーに代表される過給機を使えば、この限界を難なく超えることが可能だ。

 航空機エンジンやレーシングエンジンの世界では、昔から排気エネルギーを利用したターボを使っていた。これが量産の市販車に搭載されるのは1970年代半ばからだ。日本では1979年秋に開催された第23回東京モーターショーにターボ搭載車が出品され、大きな話題を呼んでいる。

 市販車の記念すべき第1号は、日産の430セドリックとグロリアだ。L20E型直列6気筒SOHCエンジンにギャレット社製のターボユニットを搭載した。

 この直後にトヨタもM‐TEU型SOHCターボを送り出し、クラウンに積んでいる。これ以降、日本の自動車メーカーは積極的にターボ搭載車をカタログに加えた。日産は1.8L直列4気筒のZ18E・T型SOHCターボも投入し、910ブルーバードやS110シルビアなどに搭載する。

1980年春に日本初のディーゼルターボを送り込んだ三菱も、秋に2LのG63B型4気筒にターボを組み合わせ、発売した。

 ターボの小排気量化に意欲を見せたのも三菱だ。「フルラインターボ」戦略に燃える三菱は1981年秋にランサーEX1800ターボを、翌82年にはスタリオン2000GSR‐Ⅱを追加している。軽自動車初のターボを送り出したのも三菱だ。
 1983年2月、ミニカ・アミLとボンネットバンのエコノにターボ(G23B型直列2気筒SOHC)搭載車を設定した。富士重工も1984年にレックス4WDターボを登場させている。


Vol.2に続く


1980年10月にS11クラウンにターボが追加された。SOHCのM-TEU型にターボを装着、写真は4ドアハードトップターボスーパーサルーンエクストラ。


SOHCのZ18E・T型エンジンにターボを装着したS110シルビア2ドアハードトップZSE-X。ガゼールは姉妹車。3ドアハッチバックも用意されている。


2代目になったランサーは名称をランサーEXに変更、1981年11月三菱が満を持してランサーEX1800ターボを発売した。以後「ランタボ」と呼ばれるようになる。


三菱は82年5月にスタリオンにターボモデルを追加した。写真は84年式のスタリオンターボGSR-V。エンジンはシリウスDASH3で最高出力200psを発揮した。


84年9月にはマイナーチェンジされたスバルレックス。ヘッドランプは丸形2灯から流行の角形2灯に変更され、同時に4WDターボが設定された。

掲載:ハチマルヒーロー vol.16 2011年 11月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

全ての画像を見る

1980年代 ターボ 百花繚乱時代記事一覧(全2記事)

text:Kataoka HIdeki/片岡英明

RECOMMENDED

RELATED

RANKING