FD発売後も販売されたFC3C! わずか150台の特別なカブリオレ|マツダ戦記|1992年式 マツダ サバンナRX-7 カブリオレ ファイナルバージョン

マツダスピードのサスキットで適度にローダウンされ、より精かんさが増したスタイリング。ブラックボディとベージュトップのマッチングも抜群だ

       
【マツダ戦記|1992年式 マツダ サバンナRX-7 カブリオレ ファイナルバージョン】
約24年間にわたるRX-7の歴史のなかで、唯一のオープンモデルが存在する。
それがFC系にラインナップされていたカブリオレ(FC3S)だ。

カブリオレはロータリー車発売20周年を記念したモデルで、FC3Sのデビューから約2年後の1987年8月に追加された。
最大の特徴は、クローズとオープンのほか、トップのルーフ部分のみ取り外したタルガトップという3つのスタイルが楽しめること。
ルーフの開閉はロックレバーを外し、メーターナセルのスイッチを操作するだけと非常にシンプルだ。
取り外し可能なルーフパネルは、SMC(シート・モールディング・コンパウンド)と呼ばれる樹脂成型によるパネルで、高い気密性や遮音、耐候性を実現している。

また、オープンにすると、どうしてもボディ剛性が不足する傾向にある。
そこでコンピューター解析を駆使し、本来のボディ剛性の高さを生かしながら、各所を効率的に補強。
スポーツカーならではの、リニアなハンドリング性能を確保したのだ。

本格的なオープンスポーツと言っても、市販車だけに実用性をおざなりにはできない。
そこでリアウインドーにガラスを用い、塩ビ製よりもはるかに高い耐久性を実現。
さらに2シーターとなったもののトランクルームを備え、ゴルフバッグ2つを収納できる容量を確保。
加えてシート表皮に撥水性を持つ本革を採用し、オープンカーに欠かせない優れた耐久性を持たせていた。

【画像15枚】3種のルーフ形状を持つ フルオープン2シーター


英国のオープンスポーツを想像させるタンカラーの内装もファイナルバージョンならでは。<br />前期の途中からヘッドレストスピーカー装備のシートが採用された。<br />
>> 英国のオープンスポーツを想像させるタンカラーの内装もファイナルバージョンならでは。
前期の途中からヘッドレストスピーカー装備のシートが採用された。

TEXT:Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:KAZUHISA MASUDA/益田和久 COOPERATION:TOTAL SEVEN/トータルセブン

RELATED

RANKING