このバンパー珍しい!? 本国でもレア! レーシングビート仕様の前期FC3C|1987年式 マツダ サバンナRX-7 カブリオレ Vol.1

レーシングビート製の特徴的なバンパーエアロ。ヘッドライト前はスモーククリアのライトカバーとなっている。リトラクタブルヘッドライトを仕舞ったままパッシングができる北米仕様らしい発想のパーツだ。

       
【1987年式 マツダ サバンナRX-7 カブリオレ Vol.1】

 1985年にリリースされた2代目サバンナRX‐7。型式に由来する“FC”の愛称で親しまれ、デビュー以来日本国内はもとより、アメリカやオーストラリアなど、海外でも絶大な人気を獲得してきた唯一無二のロータリースポーツだ。今では珍しくなった5ナンバーサイズのボディは、初代のデザインを色濃く残すものの、よりフラッシュサーフェス化が進んだ流線形フォルムへと昇華。エンジンは全車に185psを発揮する空冷インタークーラー付き13B型ターボを搭載。サスペンションはフロントがストラット、リアがマルチリンクという4輪独立懸架方式を採用し、動力性能も格段にレベルアップを果たした。

 そして、FCにはクーペのほかにもうひとつのボディバリエーションが存在した。それが87年8月にリリースされたカブリオレである。

 今回紹介するカブリオレは、レーシングビートの「カリフォルニア・ロードスター」のレプリカとして造られた個体。レーシングビートとは、北米におけるマツダ車チューニングのパイオニアで、71年の創業以来、ドラッグレースやIMSA(イムサ)などのモータースポーツシーンで大活躍した老舗。86年に開催されたボンネビルスピードトライアルにおいて、FCで238.4MPH(381.44km/h)という最高速記録を樹立したことを記憶している人も多いのではないだろうか。

ノンレストアにもかかわらず、各部まで手が行き届いているエンジンルームなど詳細【写真5枚】

1987年式 マツダ サバンナRX-7 カブリオレ Vol.2、Vol.3へ続く

マツダ サバンナRX-7カブリオレ(FC3C)主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 4310×1690×1270
ホイールベース(mm) 2430
トレッド前/後(mm) 1470/1475
車両重量(kg) 1360
エンジン型式 13B型インタークーラー付ターボ
エンジン種類 水冷直列2ローター
総排気量(cc) 654cc×2
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 185/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 25.0/3500
変速比 1速3.483/2速2.015/3速1.391/
4速1.000/5速0.806/後退3.288
最終減速比 4.100
燃料タンク(L) 70
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション 前ストラット/後マルチリンク(セミトレーリング)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 380.2万円

掲載:ハチマルヒーロー vol.17 2012年5月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text: TEXT : Rino Creative/リノクリエイティブ photo:MOTOSUKE FUJII/藤井元輔

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