Tomitaku エスパーダ復活計画【第7話】こだわりの板金塗装が完了! ランボルギーニ・エスパーダのエキゾチックなボディが完全復活!!

ついに塗装が終了し、ボディからボンネットの塗装が完了し、華やかなヴェルデメタリックが際立つボディが完成

       
【Tomitaku ランボルギーニ・エスパーダ復活計画 第7話】

【第6話から続く】
2019年6月に「Paint Factory K」に持ち込んでスタートしたトミタク・エスパーダの修復作業。ボディの板金から始まり、塗料の調色、塗装面の下地処理を経て、前回はついに「本塗り」に着手。大柄なエスパーダは塗装面積が広いため、ペイント作業はボディとボンネットに分けて慎重に行われた。

ボディからボンネットの塗装が完了し、華やかなヴェルデメタリックが際立つランボルギーニ・エスパーダ。さらに、仕上げの各部ブラックアウトが施工され、板金塗装が終了。
「Paint Factory K」によるトミタク・エスパーダをじっくり拝見しよう。

【画像18枚】ついに板金塗装が終了。みごとに仕上がったランボルギーニ・エスパーダはいよいよ次の工程に向けて出発する

次ページ > ボンネットとそれ以外の部分に分けて、2日がかりで施工されたトミタク・エスパーダの「本塗り」作業。
日を改めて行われたボンネットのペイントも、それ以外の作業と同じく、「色入れ」が5回、「クリア」が3回の、計8回の重ね塗りが行われた。
エスパーダの顔になる部分だけに、色入れからクリアまで、小山明伸代表が自らの手で、丹念に塗り上げている。
ペイント作業は、気温や湿度によって塗料の乗りが微妙に変わるため、1度目のボディと同じような天候の日を選び、なるべく環境を合わせて塗装された。

ボンネットの塗装完了後、板金塗装の総仕上げとして行われた作業がある。
つや消しブラックの塗料を使い、ボディサイドのモールやCピラー部に設けられたルーバー、そしてフェイスまわりの「ブラックアウト」処理だ。
このディテールアップによってエスパーダのボディの鮮やかさはもちろん、以前よりもぐっと引き締まった精かんな顔つきに見えるようになった。

>>オリジナルよりも濃い目に調色されたトミタク仕様のヴェルデメタリック。光の当たり具合によって色のニュアンスが変化する。


>>黒の塗料につや消し剤を配合したマットブラックでモールを化粧塗り。

【画像18枚】ついに板金塗装が終了。みごとに仕上がったランボルギーニ・エスパーダはいよいよ次の工程に向けて出発する


エスパーダの入庫から約1年、すべての作業を終え、いよいよ引き渡しのときがやってきた。
今回モールのペイントやブラックアウトに用いられたマットブラックは、黒の塗料につや消し剤を混ぜて作るタイプで、10対10の割合でブレンドされている。
小山代表によると、マットブラックの施工法としてはこの他に、ブラック塗装の上につや消し剤を混ぜたクリアを重ねる2コート仕様がある。
さらに最近は、塗料そのものがつやを持たない(調合の必要がない)タイプも開発されているそうだ。ちなみに、マットカラーは光沢のあるペイントと比較して塗膜が弱いのが弱点。「多用するなら車庫保管は必須ですよ」と小山代表。愛車のペイントを考えている人は、ぜひ参考にしてほしい。

入庫から約1年。
すべての作業を終え、いよいよ引き渡しの時がやってきた。最後に、小山代表に一番の難所を聞いてみたところ、「ボンネットの整形」と即答。
特に難しかったのが、ボンネットの左右の面を、縦に2分するようにうっすらと入るプレスラインの再現だったそうだ。昔からイタリア車は、デザインはいいが板金や塗装が大味で、作業が繊細な日本に来てから再度板金や塗装を行ってクオリティーを高めていたといわれている。

搬入時よりも格段に華やかで、精かんさも増したトミタク・エスパーダ。その姿を見る限り、確実にワンランク上のボディに仕上がったようだ。

【画像18枚】ついに板金塗装が終了。みごとに仕上がったランボルギーニ・エスパーダはいよいよ次の工程に向けて出発する

text : Isao Katsumori(Zoo)/勝森勇夫(ズー) photo:RYOTA-RAW SHIMIZU(Foxx Books)/清水良太郎(フォックス ブックス) cooperation : Office Tomitaku/オフィス トミタク

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