【2】から続く【日産 スカイライン ハードトップ2000ターボ GT-E・S vol.3】
以前から旧車好きだったオーナー。初めて旧車を手に入れようと思った時、最初にターゲットにしたのはブルーバードだった。
そうしてブルーバードを探し始めたオーナーだったが、希望の個体がなかなか見つからない。
そして諦めかけていたころ、知人の紹介でこのスカイラインジャパンに出合うことになる。
オーナーはジャパンに特別な思い入れがあるわけではなかったが、圧倒的なコンディションの良さにほれ込み、購入することを決めた。
このようにして、偶然の出合いから始まったカーライフだったが、オーナーはその後ジャパンについていろいろと調べ、愛情が日に日にわいてきた。
そして今では「かけがえのない存在」と言えるほどまでになったという。そんなオーナーは、「せっかくフルオリジナルなので、この状態をキープしていきたいですね」と最後に語った。
【画像17枚】今では「かけがえのない存在」。省燃費と高性能を両立させたL20ET型。0-400m加速は16.6秒、0-100㎞/h加速は10.5秒を達成しつつ、だれにでも扱いやすい特性を実現している。なおこの個体は、NGKのプラグコードが装着されていたターボは5速MTのほか、3速ATのニッサンマチックも設定されていた。シフトノブの赤バッジはGT-E・Sのみ。
トランクの内側を見てもサビや修復の跡は一切なく、状態の良さがうかがえる。スペアタイヤは当時のミシュランXVSだった。
79年4月のマイナーチェンジで、フロントマスクの意匠が変更され、ヘッドライトが角形2灯に。ブラックバンパーとヘッドランプクリーナーはGT-E・S専用装備。
ケンメリではCピラーに給油口があったが、ジャパンではトランクの一画に移動された。
GT-E・Sにはリアワイパーが標準装備。ワイパーブレードが2本に分かれている独特な形状だ。なお、奥のオーディオボード上に見えるのは純正オプションのピュアトロン。
現在純正アルミのリペア中のため、ホイールはハヤシストリートを装着。一時的とはいえ、ジャパンのスタイルにマッチしている。
純正マフラーはフィニッシャーの状態も抜群。ただ「これがダメになったら、もう純正は見つからないかもしれません」とオーナー。
オーナーとジャパンの主治医。ちなみに、手にしているのは当時の販促グッズだった「2000GT TURBO」ロゴ入りのトレー。レアなアイテムだとか。
1981年式 スカイライン ハードトップ2000ターボGT-E・S(GC211)ボディカラー:ホワイト
全長×全幅×全高:4600mm×1625mm×1375mm
ホイールベース:2615mm
トレッド前/後:1370mm/1355
車両重量:1230kg
エンジン型式: L20ET型 直列6気筒SOHCターボ
総排気量:1998cc
ボア×ストローク:78.0mm×69.7mm
圧縮比:7.6:1
最高出力:145ps/5600rpm
最大トルク:21.0kg-m/3200rpm
変速比:1速3.592/2速2.246/3速1.415/ 4速1.000/5速0.813/後退3.657
最終減速比:4.111
ステアリング:ボールナット式
サスペンション:前ストラット//後セミトレーリングアーム
ブレーキ:ディスク(前後共)
タイヤ:185/70R14(前後とも)トラット/セミトレーリングアーム ブレーキ ディスク(前後共) タイヤ 185/70R14(前後とも)
すべての画像を見る初出:ハチマルヒーロー vol.045 2018年1月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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