メカドック風見、最初のシンボルカー【3】先代を踏襲した4輪独立懸架だが新設計だった足まわり|1982年 トヨタ セリカXX 2000GT ツインカム24

左フロントフェンダーには、風見の似顔絵と次原先生のサインが。もちろん消えないように、上からクリアを吹いている

雑誌「モータージャンプ」主催のキャノンボールトライアルに出場するために、メカドックが最初のシンボル・カーとして選んだのがセリカXXだった。5M-G型エンジンは、ボアアップするとともにツインターボ化し、パワーインジェクターやニトロキットも装備したマシンだ!

【トヨタ セリカXX 2000GT ツインカム24 メカドック仕様 Vol.3】

【画像27枚】いっぽうインテリアでは、ステアリングはMOMOヴェローチェに交換され、アルミ製のシフトノブを装着。センターコンソールには、カーナビもインストールされている

ベースとなるセリカXX。エンジンのパワーをしっかりと受け止めてスポーツカーらしいフットワークを実現するために、サスペンションはフロントストラット、リアセミトレーリングアームという4輪独立懸架を採用。

これは初代を踏襲したものだが、ワイドトレッドと大キャスター角、キングピンオフセットを小さくするなど、フロントサスペンションを新設計。その結果、優れた操縦安定性と直進性を手に入れた。

また、先進の電子装備にも注目が集まった。目的地の方向と距離をつねに表示する世界初のナビコンや、航続距離や到着推定時刻、消費燃料などを表示するクルーズコンピューター、人間工学からデザインされたエレクトロニックディスプレイメーター、スイッチひとつで操作できるマイコン式オートドライブなど、スポーツカーと言うよりもグランドツーリングカー的な装備が数多く搭載されたのだ。


>>ホイールはハチマル車定番のワタナベ・エイトスポーク。サイズはフロント8J/リア8.5Jで、組み合わせるタイヤは、DL・ディレッツァZⅡスタースペック。


>>デュアル出しマフラーは購入時に装着されていたもの。トラスト製タコ足との組み合わせで、気持ちのいいサウンドを奏でる。

セリカXX 2000GT ツインカム24(GA61)

全長×全幅×全高(mm) 4660×1685×1315
ホイールベース(mm)  2615
トレッド前/後(mm) 1425/1385
車両重量(kg)  1210
エンジン型式  1G-GEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比9.1:1
最高出力(ps/rpm) 160/6400
最大トルク(kg-m/rpm) 18.5/5200
変速比 1速3.566/2速2.056/3速1.384/
4速1.000/5速0.850/後退4.091
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 195/70R14(前後とも)
発売当時価格 214.2万円

【4】へ続く

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

トヨタ セリカXX 2000GT ツインカム24 メカドック仕様(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

RECOMMENDED

RELATED

RANKING