GT1300ジュニア【3】グリル中央の「盾」を小型化! オーバーホールを機に、エンジンもライトチューニング|1969年式 アルファロメオ・ジュリアGT1300ジュニア

ライナーやピストンを新調し、不安だった高回転域での耐久性も心配なし。ヘッド、シリンダー、インマニ等はガラスビーズでブラスト。エンジンは中身も外見もフルオーバーホール

アルファロメオという名が気になり、色っぽいデザインに魅せられ、刺激的な走りに骨抜きにされる。多くのアルフィスタと同じようにこのGT1300ジュニアのオーナーも、イタリア生まれのおてんば娘のとりこになった。手塩にかけてレストアし、あこがれのGTA仕様にカスタム。魅力が倍増したおてんば娘との至福の時間を楽しんでいる。

【1969年式 アルファロメオ・ジュリアGT1300ジュニア Vol.3】

【画像16枚】キャブレターをソレックスからウエーバー40DCOEに換装。本来はエアクリーナーが装着されるが、独特のL型アルミファンネル仕様でセッティング。低速から高速まで、ぐずり知らずの絶好調!

グリル中央にある「盾」を小型化、グリル下にエアダクトを追加し、左右のアウターハンドルもGTAと同じグリップタイプに変更した。

エンジンもオーバーホールを機に、ライトチューニングを行なった。カムは純正で最もハイカムな48カムを組み込み、キャブレターはソレックスからウエーバー40DCOEに交換。作業を行なった富松さんによると、エンジンの分解作業中に、このエンジン特有の「高回転時の耐久力の低さ」の原因が、部品の膨張率のバラツキであることを発見したそうだ。そこで耐久性を高めるための対策を講じている。



>>エキマニは等長タイプのステンレス製を装着。ワンオフのマフラーはメインパイプがφ50mm。この組み合わせによる高回転域のエキゾーストノートはドキドキするほど官能的だ。
全ての画像を見る

主要諸元 SPECIFICATIONS
1969年式 アルファロメオ・ジュリアGT1300ジュニア

● ボディ:フロントまわり&アウタードアハンドルGTA仕様
● エンジン:AR105型、10548カムシャフト
● 吸気系:ウエーバー40DCOE
● 排気系:ステンレスタコ足&マフラー
● 駆動系:OS技研製LSD
● サスペンション:KONI製ショック&ローダウンサス
● タイヤ:ダンロップ ディレッツァ スポーツZ1スタースペック 195/60R14
● ホイール:GTAレプリカ
● インテリア:ナルディ製ステアリング、天井張り替え、ドアパネル自作

【4】へ続く

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1969年式 アルファロメオ・ジュリアGT1300ジュニア(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

RECOMMENDED

RELATED

RANKING