L型チューンド情報局04【1】超ハイレスポンスな世界へ。「3.0L仕様の良さ」を追求したOS技研のチューニングキット

79㎜フルカウンタークランクによる 3.0L仕様のハイレスポンス仕様が完成

       
OS技研が、TC24‐B1Zの腰下を採用したパワー志向のL28型3.2Lキットに続き、3.0Lキットをリリース。ショートストロークのフルカウンタークランクによる、レスポンス派のマインドを満たす設計だ。文字通り、タコメーターの針が踊る、究極のレーシングレスポンスが味わえる!

【L型チューンド情報局04 vol.1】

【画像16枚】3.0L仕様のレスポンスの良さを追求したチューニングキットのディテール

OS技研のボアアップキットは、3.0L仕様のレスポンスの良さを追求したチューニングキット。パワーよりも軽快なフィーリングを好むL型ユーザーを、これまでの3.0L仕様では味わうことのできない、超ハイレスポンスな世界へと導く。

このキットのかつてない瞬発力を実現したポイントは大きく2つ。その1つ目が、軽さとバランスを突き詰めたショートストロークのフルカウンタークランクシャフトだ。

3.0L仕様のクランクといえば、L28かLD28型の純正、もしくはオプションクランクを使うのが一般的だが、OS技研では独自に79mmストローククランクを新開発。ハイバランスなフルカウンタータイプで、しかも徹底的に軽量化したライトウエイト設計。慣性モーメントを低減することで、レスポンス向上につなげている。


L28型改3.0Lキット

φ89mm鍛造ピストン×6、140.5mm専用コンロッド×6、79mmフルカウンタークランク×1 、もちろん、ピストンピンなどのショートパーツが付く。なお、このキットは3.2ℓキット同様、OS技研が直接オーダーを受け付ける「ファクトリーライン」での販売となる。



φ89㎜鍛造ピストン

ピストンは、φ89mm鍛造ピストン。素材はTC24-B1Z用にも使われている神戸製鋼のアルミ鍛造材で、一般的な鋳造ピストンと比べるとコストは15倍。また、シリンダーとのなじみがいいため、表面処理は行なっていない。

【2】に続く

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

L型チューンド情報局04(全3記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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