フルカスタムでも工夫次第でリーズナブルに。アメリカ発祥のカスタム手法にも注目!?|1976年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X【6】

メーターパネルはシルバーから半つやブラックに塗装。サブメーターは日本精機Defiをチョイス。左から水温、油温、油圧の順にレイアウト。

現役当時はさまざまなカスタムを楽しむ方も多いが、年数が経過し、旧車になるとオリジナル志向が強くなり、マーケットでも価値あるものと評価される。もちろん、純度の高さにこだわるのも一つの楽しみ方だが、一生の愛車として楽しみたいなら、他にはないオンリーワンな1台に仕上げるのもアリではないだろうか? そんな脱・定番を目指すオーナーの参考になる異文化交流のケンメリを紹介する!

【1976年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X Vol.6】

【画像27枚】オーディオ用として定番となっているアメリカ生まれのキネティック製ドライバッテリーを助手席下にマウント。ちなみにヒューズボックスは整備性も考え、助手席側ダッシュボードに組み込んでいる

フルカスタムと聞くと「とても手が届かない」とイメージしてしまいがちだが、シートの表皮をビニールレザーにしたり、ユーズドパーツをリフレッシュして装着するなど、工夫次第で費用を抑えることは可能だそうだ。

エンジンルームもN42ブロックを使ったL28改3.1Lにソレックス44PHHといった定番は抑えながら、目立つ配線などを隠したり、まとめたり、部品を移動することでエンジンルーム内をシンプルかつキレイに作り込むアメリカ発祥のカスタム手法である「ワイヤータック」が施される。


>>センターコンソールは完全オリジナルで一から製作。デザインは旧車の雰囲気を残しながら、iPad、ブルートゥースのコントローラーなど最新のトレンドアイテムや便利グッズとして定番のドリンクホルダーなどを取り入れている。センスあふれる仕上がりは旧車ファンも納得の仕上がり。

【7】に続く

主要諸元 SPECIFICATIONS
1976年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X(KGC111)

■エクステリア:ナルドグレー(アウディ)オールペイント、フロントスポイラー、EASTBALLオリジナルワンオフダックテール、ウインカー/サイドマーカー/リアコンビランプスモーク化、リアパネル半つやブラック塗装
■エンジン:L28型改3.1L仕様(N42ブロック&ヘッド)、ワイヤータック&シェプドベイ
■吸排気系:ソレックス44PHH、φ48mm等長タコアシ、φ50mmステンレスデュアルマフラー
■サスペンション:(F)GAB製改車高調(R)GAB製4段切り替え
■ブレーキ:(F)R32タイプM用キャリパー+スリットローター
■タイヤ:TOYOプロクセス(F)195/45R16 (R)215/45R16 ホワイトレターペイント
■ホイ—ル:シェブロンレーシングS1C(F)16×9J -28 (R)16×10J -41
■インテリア:ダッツンコンペステアリング(グリップ部張り替え)、レカロ製改スポーツシート(内部加工/表皮張り替え)、イエローカラー3点式シートベルト、日本精機Defi追加メーター(水温、油圧、油温)、ドアパネル&センターコンソール(Ipad、kicker、ドリンクホルダーインストール)、リアトレイワンオフ製作、ダッシュボード&内装張り替え、電動パワステ(ワゴンR)、メーターパネル半つやブラック塗装

>>全ての画像を見る>>

【7】へ続く
初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1976年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X(全9記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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