ヒストリックカーレースの最高峰、ル・マン・クラシックが2016年も開催された。相変わらず盛況だったが、今回は人気のグループCカーレースも組み込まれ、かつてない盛り上がりを見せていた。そして、目についたのが日本勢の存在。かつてル・マンやJSPCを走った車両が再びル・マンを快走した。その様子をお伝えしよう。
【健在なり、日本のグループCカー vol.2】
一方、ル・マン・クラシックとは別に、これよりもう少し新しい時代のクラシックレース、グループCカー(82〜92年)による「グループCレーシング」が、年間数戦、ヨーロッパの主要サーキットを巡るかたちで開催されている。グループCカーの人気は洋の東西を問わず高く、基本的には富裕層のジェントルマンレースであるにもかかわらず、開催のたびに観客が足を運ぶ状況が続いている。
このグループCレーシングを傘下に収めたピーターオートが、今回のル・マン・クラシックに7番目のレースとして組み込んだのだ。
従来のル・マン・クラシックだけでも盛況を極めていたところに、人気のグループCカーも加わったため、今回のル・マン・クラシックは、かつてない賑わいを見せることになった。
【画像17枚】従来のル・マン・クラシックも盛況を極めていたが、さらに今回人気のグループCレーシングも加わることとなった>>1985年のル・マンを思わせるトムス85Cの勇姿。30年以上も前のことになるが古さを感じさせない童夢のデザインはみごと。デザイン的にまとまったローマウントライトだが照度が不足気味とも言う。
【3】へ続く初出:ハチマルヒーロー 2016年11月号 Vol.38
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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