ヒストリックカーレースの最高峰、ル・マン・クラシックが2016年も開催された。相変わらず盛況だったが、今回は人気のグループCカーレースも組み込まれ、かつてない盛り上がりを見せていた。そして、目についたのが日本勢の存在。かつてル・マンやJSPCを走った車両が再びル・マンを快走した。その様子をお伝えしよう。
【健在なり、日本のグループCカー vol.1】
2年に1度、かつてのル・マン24時間レースを再現したヒストリックレースが、同じル・マンのサルトサーキットを使って開かれている。その名もずばり「ル・マン・クラシック」。
2002年に始まったレースで主催はピーターオート、これを本家のACOがサポートするかたちで、高級時計ブランドのリシャール・ミルが冠スポンサーとしてつく。ル・マン24時間と同じく、フルコースで開かれる数少ないレースのひとつで、そのことがこのレースの持つ意味の大きさ、ステイタスを伝えてくる。
対象となる車両は、1923年から1979年の間に製造されたもので、この56年間を6つの時代カテゴリーで区切り、耐久レース形式としたものだ。ちなみに、時代区分によるクラスをグリッドと呼び、グリッド1(23〜39年)、グリッド2(49〜56年)、グリッド3(57〜61年)、グリッド4(62〜65年)、グリッド5(66〜71年)、グリッド6(72〜81年)と分けている。
【画像17枚】かつてのル・マン24時間レースを再現したヒストリックレースが「ル・マン・クラシック」だ>>ヒストリックカーレスの最高峰ル・マン・クラシック。人気のグループCカーでは、日本勢も存在感を発揮した。
【2】へ続く初出:ハチマルヒーロー 2016年11月号 Vol.38
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
健在なり、日本のグループCカー(全9記事)関連記事:ル・マン・クラシック