30年以上前に作られた「ハード」がいまだにファンの心をとらえ続けている|進化する「頭文字D」レプリカ vol.6【1】

声優としてかつて藤原拓海を演じた三木眞一郎さん。拓海と同じAE86パンダトレノに乗り15年になる。自動車の魅力を後進に伝える

       

【進化する「頭文字Dレプリカ」 vol.6[1]】

自動車エンジニアリングの進化は日進月歩だ。最近クローズアップされているテクノロジーといえば運転自動化とコネクティッド化。潮目は確実にハードからソフトへと舵が切られている。

このままでは自動車メーカーは単なる「ハコ」を生産するだけの企業になりかねないという危機意識から、センシング技術&情報通信の次世代技術へ積極投資が続いている。

ただ、果たしてその先に自動車ファンを満足させられるだけの未来はあるのだろうか。30年以上前に作られた「ハード」がいまだファンの心をとらえ続けるAE86レビン/トレノと触れるたびに、そんなことを考える。マーケッターもコンセプターもいない時代のエンジニアリングが、こうして脈々と息づいている事実。

ユーザーの五感に響き揺さぶることのできるクルマ、AE86。サイズ、パワー、パフォーマンスすべてが「手の内感」におさまり、それがマシンとの一体感を生み出す。環境対応で着ぶくれしてしまった現代の車両では、けっして体感することはできない。

【画像16枚】鶴岡さんの大先輩、三木眞一郎さんのマシンが、カーランドへとドックインしていた。得知さんの思い「リアル拓海号に近づけるため」、AE101純正シルバーのヘッドカバーへと交換された三木号の新エンジン。オイルエレメントも、原作に忠実に赤色のオイルエレメント(TRD製)をチョイス。最高出力は185ps、レブリミットは8600rpmに設定。現在は慣らしの段階だ



【2】へ続く


初出:ハチマルヒーロー 2016年11月号 Vol.38
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

進化する「頭文字Dレプリカ」 vol.6(全8記事)

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text:Kiyoshi Hatazawa/畑澤清志 photo:Minai Hirotaka/南井浩孝 Cooperation : カーランド、スーパーオートバックス京都WOOWワンダーシティ

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