【1】バブル景気に後押しされて誕生した、マツダの5ドアハッチバック|マツダ ファミリア アスティナ1500 DOHC×ユーノス 100 1800 DOHC タイプB

マツダ ファミリア アスティナ1500 DOHCとユーノス 100 1800 DOHC タイプB

       
【マツダ ファミリア アスティナ1500 DOHC×ユーノス 100 1800 DOHC タイプB vol.1】

日本車が世界に追い付いたと言われた1989年。ロードスター、レガシィ、セルシオそして今回の巻頭特集になったR32スカイラインなどが登場した。欧米に再びライトウエイトオープンカーブームを呼び起こしたロードスター、世界速度記録を達成し日本でワゴンに市民権を与えたレガシィ、レクサスブランドの基礎を築いたセルシオ、レースシーンを始め世界最強の座を欲しいままにしたR32スカイライン。この年の12月には平均株価が4万円に限りなく近づき、バブル景気の絶頂と言われた年だ。

そんな中、ある意味バブルの影響をもっとも受けたメーカーであるマツダからファミリアの7代目、BGファミリアが89年2月に登場。大ヒットしたBD、BFのスタイルを崩さずキープコンセプトの中で生まれたこのクルマはバブル景気の勢いもありヒット。さらにこの年の4月に流行の兆しを見せていたクーペスタイルの5ドアハッチバックモデル「ファミリアアスティナ」が登場した。

バブル期の流行はとにかくカッコイイこと。キャビンは小さく、荷物はそんなに積めなくてもいい。スタイリッシュなリアスタイルが受けており、アスティナも日本、そして欧州(欧州での名称は323F)で大人気を博した。

【画像25枚】日本車が世界に追いついたと言われた1989年。バブル景気にも後押しされて誕生したクルマだ。アスティナ仲間のアスティナ1500DOH Cも一緒に並んで記念撮影。中原さんのアスティナコミニティで行われている集まりでは、このように美しい状態のアスティナ、ユーノス100がずらりと並ぶ



ファミリア アスティナ1500 DOHC

●年式 1990年式
●全長×全幅×全高(mm) 4260×1675×1335
●ホイールベース(mm) 2500
●トレッド(mm) 1430/1435(前/後)
●車両重量(kg) 1000
●エンジン型式 B5型
●エンジン種類 直列4気筒DOHC
●総排気量(cc) 1498
●ボア×ストローク(mm) 78.0×78.4
●最高出力(ps/rpm) 110/6500
●最大トルク(kg-m/rpm) 12.9/5500
●サスペンション 前後ともストラット式独立懸架
●ブレーキ 前油圧式ディスク/後油圧式ドラム
●タイヤサイズ 前後とも185/60R14 82H
●発売当時価格 144.5万円





ユーノス100 1800 DOHC TYPE B

●年式 1990年式
●全長×全幅×全高(mm) 4260×1675×1335
●ホイールベース(mm) 2500
●トレッド(mm) 1430/1435(前/後)
●車両重量(kg) 1030
●エンジン型式 BP-ZE型
●エンジン種類 直列4気筒DOHC
●総排気量(cc) 1839
●ボア×ストローク(mm) 83.0×85.0
●最高出力(ps/rpm) 135/7000
●最大トルク(kg-m/rpm) 16.0/4500
●サスペンション 前後ともストラット式独立懸架
●ブレーキ 前後とも油圧式ディスク
●タイヤサイズ 前後とも185/60R14 82H
●発売当時価格 181.3万円


【2】へ続く


初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

マツダ ファミリア アスティナ1500 DOHC×ユーノス 100 1800 DOHC タイプB(全3記事)

関連記事:マツダ

PHOTO:KIYOSHI NISHINO/西野キヨシ

RECOMMENDED

RELATED

RANKING