トヨタ・プリウスが栄冠! 2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤーが決定 各賞授賞車と授賞理由も一挙掲載

ハイブリッド車のパイオニア、プリウス。その5代目が日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞

       
2023年12月7日(木)、「2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の最終選考会が開催され、各賞が決定された。

選考はモータージャーナリストを中心とした60名の選考委員が、以前に選出された10ベストカーの中から3車種に上位から10点、4点、2点を配点し、合計得点で争われる。

1980年に創設され、第44回を迎えた今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのは合計360点を獲得したトヨタ プリウス。
ハイブリッド車のパイオニア的存在のプリウスだが、スタイリッシュなモノフォルムと、動的性能の向上が見られたことが評価された。
今回の5代目プリウスの日本カー・オブ・ザ・イヤーの受賞は初代、3代目に続き、シリーズとして3回目となる。


【画像7枚】2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー イヤーカーと各賞受賞車

2位は150点を獲得し、インポート・カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたBMWX1、3位は100点を獲得したホンダZR-Vと続く。
以下4位はトヨタ アルファード/ヴェルファイア(90点)、5位日産 セレナ(60点)、6位三菱 デリカミニ(60点)、7位SUBARU クロストレック (56点)、8位アバルト 500e(42点)、9位 フォルクスワーゲン ID.4(24点)、10位マセラティ グレカーレ(18点)と言う結果となった。



大賞以下各賞の受賞車と発表された授賞理由は以下の通り。

日本カー・オブ・ザ・イヤー 2023-2024
トヨタ自動車株式会社

トヨタ プリウス


<授賞理由>
ハイブリッド車のパイオニアであり、長く牽引役、推進役を務め続けたプリウスが、5代目にしてついにその殻を破った。ハイブリッド技術が一般化した今、もはやそのシンボルである必要はなく、自らブレークスルーを図り新しいフェーズへ移行したのである。
首脳陣からはコモディティ化を進める案も出たが、それを覆したのは開発陣の熱意。クリーンな車というだけでなく、愛される車を目指した。
これまで空力性能最優先だったボディは、スタイリッシュなモノフォルムに大変身。Cd値では従来型に少し劣るものの、前面投影面積を減らすことでCdA値は従来型並みに抑えることに成功している。
その上で低重心化とロングホイールベース化を図り、動的性能の著しい向上を実現したことが高く評価された。操縦性はプリウス史上最も敏捷かつ正確なものに変貌を遂げ、スポーツドライビングが楽しめる。



インポート・カー・オブ・ザ・イヤー
ビー・エム・ダブリュー株式会社

BMW X1


<授賞理由>
日本市場に相応しいコンパクトサイズでありながら、BMWらしい動的質感の高さを実現。パワー・オブ・チョイス。つまりユーザーのライフスタイルに応じてBEV、ガソリン、48Vマイルドハイブリッド・ディーゼルの3種類のパワーユニットが用意され、そのどれもがハイレベルな走行性能を獲得している点が支持された。
補助金を含めればほぼ同一のプライスレンジに収まるインポーターの努力も見逃せない。



デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー
三菱自動車工業株式会社

三菱 デリカミニ


<授賞理由>

近年厳ついフロントマスクがブランド・ランゲージだった三菱が一転、愛らしく魅力的な表情を採用したことが評価された。しかも販売台数はekクロススペースの3倍強を達成。デザインが商品性の高さに直結する大切な要素であることを自ら証明してみせた。
同社にとってアイコン的存在でもあるデリカのモデル名を用いるだけでなく、外観面でも同じ世界観を共有した意義も大きい。


テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー
日産自動車株式会社

日産 セレナ


<授賞理由>
「セレナはモノより思い出」の公約通り、脇役に徹するための数々のテクノロジーが高評価を呼んだ。ミニバンでありながら高速道路でハンズオフ可能なプロパイロット2.0を最上級グレードに採用。空力面ではミニバンの弱点である横風に強い細部処理を施す等抜かりない。
5ナンバー枠に収めながらタイヤサイズを拡大したにも関わらず、従来型並みの室内スペースを確保。e-POWER用に新開発された3気筒1.4ℓエンジンに対する評価も高い。



実行委員会特別賞
一般社団法人日本自動車工業会「ジャパンモビリティショー2023」

<授賞理由>
4年ぶり開催の「東京モーターショー」を「ジャパンモビリティショー2023」と改称し、新しいコンセプトを打ち立て、「人と人」、「会社と会社」、「人や会社と社会」を繋げる役割としてのモビリティの重要性を確立し、スタートアップ企業を含めた日本のモビリティ産業全般に新たな道筋を示したことを高く評価する。

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