「最初はミーハー心から入ったんですけど…」横山剣とサーキットの出合いとは|横山剣 スペシャルインタビュー【1】

ノスタルジック2デイズのステージに立ってくれた、クレイジーケンバンドの横山剣さん

       

今年もノスタルジック2デイズのステージに立ってくれたクレイジーケンバンドの横山剣さん。ベレットをテーマに作曲するなどいすゞ愛に溢れた剣さんにインタビュー。レース活動のこと、クルマ関連の著作本など、さまざまな話が飛び出した。

【横山剣 スペシャルインタビュー vol.1】


ーー今年もN2dのトークショー、お疲れ様でした! 今回のお題は「横山剣のレースマニアックス」。近年はご自身もレースに参戦するなど、レースへの偏愛ぶりはよく知られていますし、昨年12月には袖ヶ浦のサイドウェイ・トロフィーで見事初優勝に輝きました。

横山 ありがとうございます。気分的には2位だったんですけど、1位だと思っていた関口好夫さんのロータス26Rにハンデがあったので、僕が優勝ということになりました。


ーーそんな剣さんが、初めてサーキットを走ったのは?

横山 18歳のとき、サニークーペを買って富士スピードウェイを走りました。ちゃんとFISCOライセンスを取って(笑)。それまで観客として何度も見てきたサーキットでしたが、やっぱり自分が走ると勝手が違って、どこをどう走ればいいのやら、という感じでした。当時はオンボードカメラもなかったし、ヘアピンとか第一コーナーとか目に見えるところはまだしも、観客から見えない途中のところは謎でしたね。最終コーナーはどれだけブレーキ踏んでも全然スピードが落ちなくて怖かったです。案の定そこでフラついて3,4回転(笑)。それが最初でした。


ーーそのさらに前、幼少の頃からサーキットに通うほどレース好きだった話は有名です。レーサーがスターだった時代に多感な時期を過ごしたことで今の剣さんがあると。

横山 生沢徹さんといったら誰でも知ってる、みたいな時代でしたからね。福澤幸雄さんとか、桑島正美さんもそうですね。そういうカッコいいレーサーたちが集まる店に、ストーカーのように見に行ってました。


ーーレーサーやレースにまつわるカルチャーに引かれていったんですね。

横山 最初はミーハー心から入ったんですけど、次はメカニック(エンジニア)やスポンサー、オーナー、オーガナイザーなど、だんだんコアな方に興味を持つようになりました。今でも後出しジャンケンみたいにいろいろ調べていて、60年代〜70年代のことだけでも知らないことがたくさんあります。古本屋さんに行っては当時の本を買ってみたりして(笑)。

【画像11枚】横山剣が語るレースへの偏愛と、サーキットとの出合いとは?



>>今年は自身の愛車であるBMWをレース用に仕上げて桑島正美さんと一緒にJCCAやサイドウェイトロフィーなどのクラシックカーレースに参戦。



【2】へ続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2019年6月号 vol.193
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

横山剣 スペシャルインタビュー(全3記事)

関連記事:いすゞ

text:Isao Nishimoto/西本 勲 photo:Motosuke Fujii/藤井元輔

RECOMMENDED

RELATED

RANKING