【1】から続く今回は、館長秘蔵のコレクションの中から、昭和初期のオイル缶を紹介。最近は、アンティークアイテムとして、ガレージの飾りとしても人気があるようだが、当時を知る資料としての価値も高いのだ。
【珍車秘宝館 第13回 貴重な昭和初期のオイル缶 vol.2】
珍車秘宝館の館長が、ゴミ(お宝)の山から引っ張り出したのが、昭和初期のオイル缶。
「1920年後半頃(昭和初期)に、アメリカから農業用発動機(ウィッテ発動機)を輸入した際に、エンジンオイルもアメリカから大量に輸入しているんです。この空き缶は、おそらくその時のもので、初めて見たときは、『コレは面白い!』と狂喜しました(笑)」とうれしそうに笑いながら語る館長。空き缶で狂喜できるなんて、完全にイっちゃってます。まともな人は絶対にマネしちゃいけません。
【画像17枚】さすが珍車秘宝館の館長ともいうべき、マニアなお宝!? 昭和初期のオイル缶たち。たとえばエッソオイルの表示部分には、うたい文句が書かれている。エッソは1927年に創業された会社で、アメリカでも古いブランドになる>>ペンラッドオイルが一番古いようで、1850年代初めにペンシルベニア州のTitusvilleから石油のサンプルを採取し、ペンシルベニアロック石油会社を作った。
>>100%ペンシルベニア産オイルの表記が見える。「1935 R.O.C.」は、「Radbill Oil Company」の略で、 そのブランドが「Penn-Rad」になる。
>>東洋工業純正アローオイルだが、実は中身はモービロイル。そのためか、缶のデザインも似ている。もしかすると、戦後間もない年代かもしれない。
【1】へ続く初出:ノスタルジックヒーロー2018年10月号 Vol.189
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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