飯田章のMS51クラウンHT再生Proj.【3-1】いよいよ再生プロジェクト本格始動! エンジンの調子を見つつ、どこまで手を入れるか|1970年式 トヨタ クラウン HT(MS51)

ボディワークを担当する「トップシークレットⅡ ボディワークス」に移動したクラウンは、早速、外装パーツの取り外しが行われた。

       
前回までで浮き彫りになったエンジン冷却系の問題点を、次々と解決していく飯田章さんとトップシークレットの永田和彦さん。連載3回目の今回はその結果報告と同時に、いよいよスタートするボディのレストアについてリポート。

【飯田章のMS51クラウン再生プロジェクト 3-1 1970年式 トヨタ クラウン HT】

クルマの入手から8カ月、この連載が始まってから半年。飯田章さんのMS51クラウンハードトップ再生プロジェクトが、いよいよ本格的に動きだしてきた。まずは前回の問題点をどう解決したのかから話を進めていこう。

ラジエーターのオーバーホールについては、飯田さんが手配し、純正のコア部分を交換。上下のタンク部分や付属品などはキレイにレストア、新規製作され、新品並みのクオリティーを手に入れることができた。アッパーとロワのホースは、幸運にもトヨタの部品共販から新品を取り寄せることができたため、見た目にも機能的にも、このパートは完成したといっていいほどだ。

今後問題が起こるとすれば、「エンジンの内部に溜まった細かなゴミやサビなどが、ラジエーターを詰まらせる可能性がある」と、トップシークレット代表の永田和彦さん。不安を取り除くためには、エンジンをバラす必要も出てくることから、エンジンの調子を見つつ、どこまで手を入れるか考えていくことになりそうだ。

【画像24枚】「牽引フックじゃないのに、ロープをかけて引っ張ったんだろうなぁ……」とフロントエプロンの凹みから想像する飯田さん。レストア作業は、過去の物語を想像する作業でもある



>>前回までで浮き彫りになったエンジン冷却系の問題点を、次々と解決していく飯田章さんとトップシークレットの永田和彦さん。連載3回目の今回はその結果報告と同時に、いよいよスタートするボディのレストアについてリポート。


>>これは助手席側のドアハンドルを外したところ。ドアハンドルを固定するためのステーが奥側に見える。ここに残っている色は、退色していない純正のボディカラー(シャンティゴールドメタリック)だと思われる。塗装の際は、この色を参考に調色する予定だ。


>>リアフェンダー前のエンブレムを外した部分も、色あせていないボディカラーが残っていた。



【2】へ続く


初出:ノスタルジックヒーロー2018年10月号 Vol.189
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

飯田章のMS51クラウン再生プロジェクト vol.03 1970年式 クラウン HT(MS51)(全3記事)

関連記事:飯田章のMS51クラウン再生プロジェクト

text Akio Sato/佐藤昭夫 Photo: Ryota Sato/佐藤亮太 Cooperation; Top Secret/トップシークレット

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