「日本の風土が生んだ日本の名車」ハコスカのコンセプトに立ち返り開発された5代目スカイライン|1978年式 日産 スカイライン HT 2000 GT・Lタイプ【1】

>>丸目4灯ヘッドライトとハニカムグリルを組み合わせた、彫りの深い顔立ちが前期の特徴。取材車両はチンスポイラーを装着していた。

       
【特集ジャパン 1978年式 日産 スカイライン HT 2000 GT・Lタイプ vol.1】

 国産車のなかで1、2を争う長い歴史を誇り、多くのファンに愛されてきたスカイライン。60年以上にもおよぶ歴史のなかで、ハコスカやケンメリ、R30といった名車を輩出してきたが、5代目にあたるC210系も、さまざまな意味で注目されたモデルだった。

 デビューは1977年8月。「日本の風土が生んだ日本の名車」という意味を込めて、「スカイライン・ジャパン」のキャッチコピーを使用。その印象深いフレーズから、今でも「ジャパン」のニックネームで親しまれている。

 大ヒットとなったケンメリのあとを受けて登場したジャパンは、ハコスカのコンセプトに立ち返って開発。安全性向上のためにひと回り拡大されたボディは直線を基調としたスタイリングで、サーフィンラインや丸形テールランプといった伝統的なディテールを採用。スカイラインのイメージを受け継ぎながら、よりスタイリッシュかつ躍動感のあるものになった。

 ボディバリエーションは、2ドアハードトップと4ドアセダンのほか、バンとワゴン(79年追加)がラインナップされた。

【画像19枚】引き出し式のミニトレーが備わるグローブボックス上部など。前期のみの装備



>>バンパー下に装着されているバーは、限定車「シティボーイ」の特別装備だったフロントアンダープロテクター。オーナーが元愛車から取り外し、装着したもの。


>>取材時のホイールはハヤシストリート。オーナーはこの他にロンシャンも所有しているという。


1978年式 スカイライン HT 2000 GT・Lタイプ (GC211)

全長4600mm
全幅1625mm
全高1390mm
ホイールベース2615mm
トレッド前/後1370/1350mm
車両重量1190kg
エンジン型式L20S型
エンジン種類直列6気筒SOHC
総排気量1998cc
ボア×ストローク78.0×69.7mm
圧縮比8.8:1
最高出力115/5600ps/rpm
最大トルク16.5/3600kg-m/rpm
変速比1速3.592/2速2.246/3速1.415/4速1.000/5速0.882/
後退3.657・最終減速比4.111
ステアリング形式ボールナット
サスペンション前/後ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ前/後ディスク/リーディングトレーリング
タイヤ185/70R14(前後とも)
発売当時価格141.4万円


【2】へ続く


初出:ノスタルジックヒーロー2018年10月号 Vol.189
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1978年式 日産 スカイライン HT 2000 GT・Lタイプ(全3記事)

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text: Rino Creative/リノクリエイティブ photo: Takashi Akamatsu/赤松 孝 Cooperation : Prince Garage Katori/プリンスガレージかとり

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