自身1台目の「シティボーイ」から移植したパーツもある2台目のジャパン|1978年式 日産 スカイライン HT 2000 GT・Lタイプ【3】

ダッシュボードの上面が一直線になっているのが前期の特徴。GT・Lタイプのステアリングは3本スポークで、パワーステアリングはオプション設定だった。

       
【2】から続く

【特集ジャパン 1978年式 日産 スカイライン HT 2000 GT・Lタイプ vol.3】

 このようなことからネガティブなイメージが植えつけられたジャパンだったが、80年4月にターボモデルをラインナップし、真のグランドツーリングカーに進化。GTを冠して人気を博したスカイラインから、新たなGT神話が始まったのである。

 オーナーは、これが自身2台目のジャパン。1台目はプリンスガレージかとりで、限定車のシティボーイを購入した。そして現在の愛車に乗り換えたのは5年ほど前。購入時はフルノーマルだったが、自分好みに仕上げるためにカスタム。

 ただし、純正のスタイルを大きく崩さないよう、アルミホイールを交換してローダウン、加えてフロントにスポイラーを装着した程度にとどめている。また、エンジンはキャブレターをウエーバーに交換している。

 今後は現在の状態をキープしつつ、劣化している部分を補修して行くことが目標だそうだ。

【画像19枚】バンパー下に装着されているバーは、限定車「シティボーイ」の特別装備だったフロントアンダープロテクターなど。オーナーが元愛車から取り外し、装着したもの


>>シートは前後スライド、リクライニング、シートリフター、ランバーサポートという4つの機能を備える。全面起毛トリコットのシート地はLタイプ専用。

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>>エアコンは全車オプション。スイッチを含め、周辺のデザインは後期で大きく変更された。




OWNER’S VOICE

「L型エンジンという理由で選んだので、じつはジャパンにこだわっていたわけではないんです」と、シティボーイ購入当時の心境を明かしたオーナー。とはいえ所有しているうちに愛着が出てきたことも事実で、乗り換えたときは息子さん(長男)の言葉も後押しになったそうだ。ちなみにこの個体は、後々その息子さんに譲る予定。



1978年式 スカイライン HT 2000 GT・Lタイプ (GC211)

全長4600mm
全幅1625mm
全高1390mm
ホイールベース2615mm
トレッド前/後1370/1350mm
車両重量1190kg
エンジン型式L20S型
エンジン種類直列6気筒SOHC
総排気量1998cc
ボア×ストローク78.0×69.7mm
圧縮比8.8:1
最高出力115/5600ps/rpm
最大トルク16.5/3600kg-m/rpm
変速比1速3.592/2速2.246/3速1.415/4速1.000/5速0.882/
後退3.657・最終減速比4.111
ステアリング形式ボールナット
サスペンション前/後ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ前/後ディスク/リーディングトレーリング
タイヤ185/70R14(前後とも)
発売当時価格141.4万円


【1】【2】から続く


初出:ノスタルジックヒーロー2018年10月号 Vol.189
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1978年式 日産 スカイライン HT 2000 GT・Lタイプ(全3記事)

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text: Rino Creative/リノクリエイティブ photo: Takashi Akamatsu/赤松 孝 Cooperation : Prince Garage Katori/プリンスガレージかとり

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