MACHINE RS-1【2】大門団長がステアリングを握った第16話。最新鋭装置を満載したRS-1の活躍|総力取材!! 西部警察車両

助手席に大型コンピューターを設置して1人乗りとしているRS-1。メーターやシフトノブにベース車の面影を残している。

【1】から続く

ハチマルヒーロー本誌では幾度となく大ヒットテレビドラマ「西部警察」を取り上げてきた。 その際に紹介してきたクルマたちは熱心なファンが作り上げたレプリカ車両だった。それら車両とオーナーの情熱には感服するものがあり、敬意を表してあまりある。今回は満を持してドラマで使用された本物の車両が登場。2016年当時、石原裕次郎記念館の全面協力で取材した車両の数々を細部までお見せしていく。なお、小樽 石原裕次郎記念館は2017年に閉館、石原裕次郎オンライン記念館がオープンしている。

【小樽石原裕次郎記念館所蔵車両完全収録 総力取材!! 西部警察車両  MACHINE RS-1 Vol.2】

 ほかにも、最新鋭装置を満載。対象物の動きや姿勢変化を解析して大きさや平面図が得られる「逆合成アパーチャレーダー(ISAR)」や、犯人側がレーダーを使用している場合にその電波の捜索や傍受、逆探知ができる「レーダーホーミング警戒装置(RHAWS)」、指令車から電波信号を送り、規定の信号が返ってくるかどうかで判断する「敵味方識別装置(IFF)」など、その内容はおよそクルマとは思えない。戦闘機や戦艦に匹敵する能力を秘めていたのだった。

 初登場の第16話では、終始、大門団長がステアリングを握り、RS‐2/3に指示を送りながら犯人を追いつめていく。そして、二連装機銃の威力も発揮し、スーパーパトカー軍団最強の戦闘能力をいかんなく見せつけたのだった。しかし、大門団長がRS‐1を操ったのはこの回のみで、以降は大将こと山県刑事がメインドライバーを務めている。

 圧倒的な攻撃力と併せて、スタイリングもマシンRSシリーズ人気を高めた要因。赤×黒2トーンのボディに、大型パトライトや迫力満点のエアロパーツなど、まさに「マシン」といえるいでたちだ。この勇姿に多くの子どもたち、大人たちが目をクギ付けにされ、熱狂したのは想像に難くない。



>> 【画像20枚】マイク/アンプ/モニターのスイッチと、4つのVDO製メータを装備するシフトレバー前など。 電圧・電流メータが装備されるが、実際の電装系を考えると必需装備とも言える




レーダー画面と各所から送られてくる映像を映すモニターを上段に配置。下の無線機は八重洲無線のFT-77S。これはRS-1/2で共通。その左はレーダーホーミング警報装置のスイッチ。





各種操作を行うメイン部分。左上から右にパルスドップラーシステム、周波数コントロール、逆合成アパーチャレーダー、ウォーニングシグナル。その下の段に敵味方識別装置のスイッチが並ぶ。





シートはコルビュー製で、ブリタックスの4点式ハーネスを装着。




初出:ハチマルヒーロー 2016年 9月号 vol.37
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

MACHINE RS-1(全2記事)

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【1】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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